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北陸中日美術展

第49回北陸中日美術展で中日大賞を受賞した ヒラキムツミさん

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 半世紀近い歴史のある全国公募の北陸中日美術展(北陸中日新聞、石川テレビ放送など主催)で、平面・立体合わせて二百点以上の力作の中からグランプリに輝いた。

 受賞作「記憶の容量」Aは、家族の肖像に見える。が、顔に包帯を巻いた男、かごをかぶって涙を流す女、目をきつく閉じた子どもと、尋常ならざる雰囲気が漂う。

 不思議な存在感を放つ作品は、二人の審査員から「現代の社会や家族への深い省察が感じられる」「等身大の世界を誇張なく表現した」と高く評価された。

 応募は福井テレビ賞を受賞した一九九四年以来十六年ぶり。手応えを感じつつも確信は持てなかっただけに、受賞の知らせに何度も「本当ですか」と繰り返した。

 「作品は自由に見ていただければいいんですが、自分では家族より社会を意識しています」。リーマン・ショック以降、社会全体が希望を持てない時代になった。そんな空気を描いたという。

 金沢美術工芸大を卒業後、主婦業の傍ら地道に制作を続けてきた。次は「自分も含めて世の中に希望が感じられるように、もう少し明るい絵を描いてみたい」。石川県白山市在住。四十八歳。

  (鈴木弘)

 

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