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北陸中日美術展

私の美世界 ▽3 『口の住処(サイノスミカ)』 岩本宇司さん(福井市、52歳)

写真

空間に線を描くように

 表面に荒々しい溝が刻まれた直径一メートルほどの木の輪が、金属製のフレームの中にワイヤでつられた。

 焼いたか、着色したのか、木の表面は黒に近い褐色。それにしても「サイノスミカ」とは何だろう。

 「材料は直径一メートル強の一木(いちぼく)です。ちょうど中が抜けていました。チェーンソーで彫り込んでグラインダーで整えてからバーナーで焦がしました。空間に緊張感のある線を描きたいと思いながら作っています」

 「題名のサイは、神さまのお告げを受け止める器というような意味。漢字の研究で有名な白川静さんの本で見つけました。原初的な物に興味があって、作品が宇宙的な物と交信する器になればという気持ちを込めました」

  (鈴木弘)

 

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