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北陸中日美術展

私の美世界 ▽2 『ここではないどこか』 山田耕造さん(兵庫県宍粟市、46歳)

写真

光と影が生む非現実感

 簡易駐車場か。白線が格子状に引かれた地面に、枝を広げた木の影が落ちる。うつむいた女の子やしゃがんだ男の子がいる。

 一見、子どもが遊ぶのどかな場面のようだが、何かひっかかる。音が聞こえない。時間も分からない。現実感が薄いのだ。記憶の中の風景だろうか。

 「木もれ日の中にいると光と影の具合で物が物でなくなったり、地面が地面でなくなったりする瞬間があるんです。見ている物が本当の物ではないような感覚というか」

 「以前は抽象画を描いていたんですが、ここ二年ほどはこんな作風です。タイトルも全部同じ。目には見えない空気を表すのに絵の具という具体的な物質をどう使うか。そのあたりに苦労しました」 

  (鈴木弘)

 

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