クロード・モネ≪睡蓮≫(部分)1906年、油彩・カンヴァス、吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)

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<4>バラの小道の家 心のひだに打ち寄せる波

2018年5月22日 中日新聞朝刊
1925年、油彩・キャンバス、個人蔵(ロンドン)

1925年、油彩・キャンバス、個人蔵(ロンドン)

 モネを知ってから60年。心のひだに打ち寄せてくるモネの波が、そのたびに形を変える。

 モネの絵画の抽象性に気付いたのは、マルモッタン美術館で晩年の作品の前に立った30年前。そこに展示されていた、片方しか磨かれていない薄緑色をした度の強い眼鏡を見つけ、目の病気で絵が抽象化したのだと思った。

 否、それはずっと昔から彼の中にはあった。この小道のように、描く対象に自然が多かったので見えにくかっただけ。それが今回の発見。

 (真野響子=女優)

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