みどころ

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みどころ1 レオナルド×ミケランジェロ 二大巨匠の競演 いずれも未完成のまま終わってしまったルネサンス二大巨匠の大壁画構想。本展では、両巨匠の原案・構想をとどめる貴重な16世紀の板絵作品(日本初公開)を並べて展示することで、美術史における一大競演の実現を目指します。
作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《タヴォラ・ドーリア》(「アンギアーリの戦い」の軍旗争奪場面)

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《タヴォラ・ドーリア》
(「アンギアーリの戦い」の軍旗争奪場面)
16世紀前半 フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵(東京富士美術館より寄贈)
Ex S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale dell città di Firenze-Gabinetto Fotografico

アリストーティレ・ダ・サンガッロ《カッシナの戦い》(ミケランジェロの下絵による模写)1542年
ホウカム・ホール、レスター伯爵コレクション

アリストーティレ・ダ・サンガッロ《カッシナの戦い》(ミケランジェロの下絵による模写)1542年
ホウカム・ホール、レスター伯爵コレクション
By kind permission of Lord Leicester and the Trustees of Holkham Estate, Norfolk, UK

※2月20日(火)より展示。
 2月18日(日)までは複製を展示します。

みどころ2 画家レオナルドによる視覚革命の追体験 革新的な絵画表現が採用された「アンギアーリの戦い」は、未完のまましばらく放置されたことにより後世の画家に多大な影響を与えました。
一人の天才が絵画の歴史を一変させた様子を、レオナルド前後の戦闘画を展示することで実感していただきます。
ピーテル・パウル・ルーベンスに帰属(レオナルド・ダヴィンチに基づく)《アンギアーリの戦い》

ピーテル・パウル・ルーベンスに帰属(レオナルド・ダヴィンチに基づく)《アンギアーリの戦い》
17世紀初頭 ウィーン美術アカデミー絵画館蔵
Gemaldegalerie der Akademie der bildenden Künste Wien

アンドレア・デル・ヴェロッキオと工房《ピュドナの戦い》 1475年頃パリ、ジャクマール・アンドレ美術館蔵

アンドレア・デル・ヴェロッキオと工房《ピュドナの戦い》 1475年頃
パリ、ジャクマール・アンドレ美術館蔵
Institue de France, Musée Jacquemart André, Paris

みどころ3 魅惑的な女性像もあわせて鑑賞 《モナ・リザ》に見るごとくレオナルドは美人画の革命児でもありました。激しい戦闘画とは異なる魅惑的な女性像の世界。本展では、ウフィツィ美術館所蔵の貴重な模写作品を中心に、画家レオナルドが成し遂げようとした優美なる世界にも迫ります。
作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《レダと白鳥》 1500-10年頃

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)
《レダと白鳥》 1500-10年頃
フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵
Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《聖アンナと聖母子》 16世紀

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)
《聖アンナと聖母子》 16世紀
フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵
Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi

展覧会構成

第1章 歴史的背景「アンギアーリの戦い」とフィレンツェ共和国

16世紀の初頭、メディチ家の追放、サヴォナローラの処刑を経て、フィレンツェ共和国の国家主席となったピエロ・ソデリーニ(1450-1522)。レオナルドとミケランジェロ、ルネサンスの二代巨匠に託されたシニョーリア宮殿大評議会広間(現パラッツォ・ヴェッキオ、五百人大広間)の壁画装飾は、政治機構の中心を彩る事業であり、新体制の威信をかけたものでした。両者に課せられた壁画の主題は、レオナルドが「アンギアーリの戦い」、ミケランジェロが「カッシナの戦い」。いずれもフィレンツェが勝利した歴史に刻まれる栄光の戦闘です。本章では、二大巨匠の壁画が計画された当時のフィレンツェ、また壁画の主題に選ばれた戦争を、関連人物の肖像画やメダルなどを通して紹介し、壁画計画の重要性に思いをめぐらせます。

作者不詳(フィレンツェの画家)《シニョーリア広場での「敬意の祝祭」》 1600年頃
サンティ・ディ・ティート《ニッコロ・マキアヴェッリの肖像》

サンティ・ディ・ティート《ニッコロ・マキアヴェッリの肖像》 1570年頃フィレンツェ、
パラッツォ・ヴェッキオ博物館蔵(フィレンツェ美術館群から寄託)
Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi

作者不詳(フィレンツェの画家)《シニョーリア広場での「敬意の祝祭」》 1600年頃
フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵
Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi

第2章 失われた傑作 二大巨匠の幻の競演

シニョーリア宮殿の装飾は共和国の威信をかけた事業でしたが、残念ながら壁画は未完成に終わり、現在ではその様子を想像するしかありません。本章では、レオナルドやミケランジェロの原案、構想をとどめる16世紀の貴重な板絵《タヴォラ・ドーリア(ドリーア家の板絵)》(ウフィツィ美術館蔵、東京富士美術館から寄贈)および《カッシナの戦い》(レスター伯爵コレクション)を中心に、後世の模写や版画作品などから、大壁画の構想、絵画表現上における工夫にせまります。

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《タヴォラ・ドーリア》

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《タヴォラ・ドーリア》
(「アンギアーリの戦い」の軍旗争奪場面)
16世紀前半 フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵(東京富士美術館より寄贈)
Ex S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della città di Firenze-Gabinetto Fotografico

アリストーティレ・ダ・サンガッロ《カッシナの戦い》

アリストーティレ・ダ・サンガッロ《カッシナの戦い》
(ミケランジェロの下絵による模写)1542年
ホウカム・ホール、レスター伯爵コレクション
By kind permission of Lord Leicester and the Trustees of Holkham Estate, Norfolk, UK

※2月20日(火)より展示。
 2月18日(日)までは複製を展示します。

レオナルドは、「アンギアーリの戦い」の制作にたずさわるかたわら、複数の女性像の構想もあたためていました。《モナ・リザ》に代表されるレオナルドの魅惑的な美人画。血なまぐさい戦闘画とは正反対の優美なる世界におけるレオナルドの試みを、貴重な模写作品を通じて楽しんでいただきます。

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《レダと白鳥》

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《レダと白鳥》
1500-10年頃 フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵
Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《聖アンナと聖母子》

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《聖アンナと聖母子》
16世紀 フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵
Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi

未完に終わったレオナルドの壁画「アンギアーリの戦い」は、16世紀半ばに失われるまでしばらく放置され、その間、多くの画家に影響を与えました。レオナルドが生み出した迫真的な戦闘表現は、それ以降の戦闘画の標準として継承されていきます。本章では、とりわけ17世紀のバロック作品を中心に、その影響の大きさをふり返っていきます。

視覚革命「アンギアーリの戦い」によるバロック時代への遺産

ピーテル・パウル・ルーベンスに帰属(レオナルド・ダヴィンチに基づく)《アンギアーリの戦い》  17世紀初頭 ウィーン美術アカデミー絵画館蔵
Gemaldegalerie der Akademie der bildenden Künste Wien

最後に、これまでに実施されてきた失われた壁画「アンギアーリの戦い」に関する調査研究の状況や、《タヴォラ・ドーリア》に関する保存修復の措置、科学的調査の結果、研究者の声などを紹介します。さらに、《タヴォラ・ドーリア》の立体復元彫刻を加えることで、うねるような人馬の絡み合いを分かりやすく例示します。

レオナルドを求めて〜ここからはじまる、失われた傑作探求の第一歩

北郷悟(監修)、木本諒・井田大介・布山浩司・大石雪野・横川寛人・宮田将寛(制作)《タヴォラ・ドーリア》の立体復元彫刻 2015年 東京富士美術館蔵
cTokyo Fuji Art Museum

芸術、建築、科学、生物学、物理学、軍事技術など幅広い分野で功績の残した「万能の人」レオナルド・ダ・ヴィンチ。彼の構想に基づく再現模型などを含む、天才の頭脳を分かりやすく解説したコーナーです。アンギアーリ展会場内にて開催いたします。