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オリンピックニュース

女子ノーマルヒル:高梨沙羅、メダルに届かず

 【ソチ=本社五輪取材団】ソチ五輪第5日の11日、新種目のノルディックスキー・ジャンプ女子で17歳の高梨沙羅(クラレ)は4位に終わり、メダルを逃した。

 ジャンプ女子はカリーナ・フォクト(ドイツ)が初代女王に。伊藤有希(土屋ホーム)は7位入賞。山田優梨菜(長野・白馬高)は30位だった。

【ジャンプ台条件】ヒルサイズ:106メートル K点:95メートル 飛距離点:2点毎メートル 風補正:-7点毎秒速(向かい風)、8.48点毎秒速(追い風) ゲート補正:6.36点毎メートル

気負いすぎて大崩れ

写真

ジャンプ女子個人 高梨沙羅の一回目の飛躍=ソチで(内山田正夫撮影)

 初めて挑んだ五輪の重圧が、抜群の安定感を誇った17歳に容赦なく襲いかかった。金メダルを期待された高梨が、まさかの4位に沈んだ。「思い通りに飛べなかった。精神的な弱さだと思う」。雰囲気にのまれ、平常心を保てなかった。

 1回目は「前に突っ込みすぎた」と、踏み切りで十分に脚の力を伝えられずに飛躍。浮力が得にくい強い追い風も災いし、HSより6メートルも手前の100メートルで着地した。両手を水平に開き、脚を前後に開くテレマークも決められなかった。

 「改善しなければ」と迎えた2回目も98.5メートルと平凡な記録。心が乱れて歯車が狂ったことで踏み切りの悪い癖や、今季最大のテーマだった「テレマークをしっかり入れる」など改善されつつあった課題が悪化した。

 「勝ちたい、勝ちたいと言っていた。普段は口にしないのに」と山田いずみコーチはソチ入り後、高梨の異変に気付いていた。今大会はこの種目が初めて実施される五輪。ここまで道を切り開いたジャンプ女子の先人たちに恩返ししようと気負いすぎ、失速してしまった。

 今季はW杯で13戦10勝。昨季から19戦続けて3位以内だったが、表彰台に届かない。五輪の怖さを嫌というほど思い知らされた。高梨は「悔しい思いをばねにする。次こそ先輩たちに感謝の気持ちを伝えたい」。2月11日。苦い敗戦を味わった日は、4年後の平昌(ピョンチャン)大会へスタートを切った日にもなった。

(対比地貴浩)

山田、最下位に涙

 ○…ジャンプ女子の山田にはつらい五輪となった。2回ともK点に遠く及ばず「出られなかった人がたくさんいるのに、こんなジャンプしかできなくて悔しい」と嘆いた。

 今季は振るわず、ソチ入りしてからも修正できなかった。高梨と同じ17歳のジャンパーは「今回は最下位だけど、次は絶対にトップになれるように頑張る」と涙を流しながら誓った。

(共同)