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オリンピックニュース

フィギュア女子:浅田真央がフリー3位、総合では6位

 フィギュア女子フリーが20日行われ、ショートプログラム(SP)16位と大きく出遅れた前回銀メダルの浅田真央(中京大)は、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めて自己最高の142.71点をマークし、合計198.22点で6位に入った。

 金メダルは地元ロシアのソトニコワ、2位は前回金メダルの金妍児(韓国)、3位はイタリアのコストナーだった。

 SP8位の鈴木明子(邦和スポーツランド)は125.35点で8位入賞。SP15位の村上佳菜子(中京大)は115.38点の合計170.98点で12位だった。

感動的な自己ベスト

写真

演技直後、涙を流す浅田真央=20日、ソチで(内山田正夫撮影)

 演技を終えると、あふれ出す感情を抑えきれない。拍手と大歓声に包まれた浅田は涙で頬をぬらしながら、笑顔をつくって観衆にこたえた。SP16位で迎えたフリーは、142.71の自己ベスト。代名詞のトリプルアクセルをはじめ次々とジャンプを決め、集大成の地と決めた黒海のほとりに意地を刻み込んだ。

 初めて出場したバンクーバー五輪は「喜びと悔しさが半分ずつ」だった。銀メダルは得たものの、フリーで犯した二つのジャンプミスはいつまでも心に引っ掛かった。「自分にできる最高の演技ができなければ満足できない」。それから4年間は、ソチのフリーで全ての技を決めるこの日を目指して歩んできた。

 うれしさも悲しさもあったスケート人生を、地元ロシアの作曲家ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」に乗せるフリー。「一つ一つの動きに意味を込めれば、自然と見る人に通じると思う」

 いろいろな経験を重ね、2度の世界女王に輝き、バンクーバーでは銀メダル。23歳になった浅田だからできる、感情の詰まったプログラム。トリプルアクセルだけではない、表現力でも世界トップの力がある。

 バンクーバーの銀メダルは実家に置いたまま。あらためて見ることはないという。「悔しい思いを忘れないことが大切かな、とは思いますけど」

 半分の悔しさに導かれてきた4年間。最後もSPで失敗した悔しさを、フリーへのばねにした。巻き返した演技には、力を出し尽くした実感があった。

 (海老名徳馬)