麻布に身を包み、何を思っているのだろう。その姿からは、フェルメールの絵画のような静けさが漂う。
でも、それはほんの一瞬。この麻布、もともとは寝床に敷く麻袋。びりびりと破いたり、頭にかぶって遊んだり。5歳でやんちゃ盛りの雄キヨマサにとっては格好の遊び道具だ。
キヨマサは仲間にちょっかいを出すのが大好き。10歳離れた姉アイの背中に無理やり乗っかったり、鉄のえさ籠を天井にぶつけては大きな音でみんなを驚かせたり。時にはリーダーのシャバーニに怒られながら、わんぱくに育っている。
写真・木戸 佑
文 ・塚田真裕