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アテンダントの秋田智香さん(左)。運転席からの景色に熱中する小学生とその祖父を見守る=福井県勝山市を走るえちぜん鉄道勝山永平寺線の車内で

 えちぜん鉄道福井発勝山行きの車内。アテンダント4年目の秋田智香さん(23)が「暑いので、体に気を付けてください」と乗客に声を掛けながら、窓のブラインドを下ろした。

 アテンダントの仕事は切符販売、案内放送、高齢者の乗降の手伝いなど。日中の時間帯に列車に乗る。計12人でみな女性だ。

 運転士に運転に集中してもらい、安全を確保する狙い。前身の京福電鉄は2000年と01年、列車同士の衝突事故を相次いで起こした。国に求められた安全対策への投資は困難として、経営から撤退。運行を現会社が引き継いだ03年、アテンダントは生まれた。

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 秋田さんは沿線出身。高校卒業後は一時、旅館に勤めていた。就職活動中の高3の秋、車内でアテンダントに「面接頑張ってね」と励まされたことも、転職先に選んだ理由という。

 客に乗り継ぎのバスの時刻を問われ、答えた時など、役に立てると素直にうれしい。観光客の質問に備え、沿線の山や花の名は覚えた。話しかけられ、頼られる存在でありたいと願う。

 文 ・梶山 佑
 写真・田中久雄

 えちぜん鉄道 勝山永平寺線(福井−勝山)が27.8キロで23駅、三国芦原線(福井口−三国港)が25.2キロで22駅。両線とも福井発着のダイヤが基本。第三セクター鉄道で、2003(平成15)年に京福電鉄から運行を引き継いだ。勝山永平寺線は大正期に、三国芦原線は昭和初期にそれぞれ、前身となる鉄道が一部区間で運行を始めた。三国芦原線の三国−三国港間は、大正期までに北陸線の金津(現・芦原温泉)と三国港間に国が敷設した三国線(のちに廃止)の一部だった。

田園、港町、山里と変化に富むえちぜん鉄道(動画)

 

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