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星ケ丘行き最終電車の案内表示=名古屋市中区の地下鉄東山線・栄駅ホームで

 名古屋市中区の地下鉄栄駅は金曜深夜、酔客でにぎわう。日付が変わってしばらくたつと、繁華街「錦三」のホステス詩織さん(32)が東山線ホームに現れた。仕事を終え、帰宅途中。店で別れた客たちにスマートフォンで「今日はありがとうございました」とメッセージを送る。午前1時1分発岩塚行き最終電車に乗っても、しばらく続けた。

 東山線の金曜の終電は、他の平日より45分遅い。星ケ丘行き終電も岩塚行きと同じ時刻に栄を出る。繁華街を盛り上げる狙い。試行を経て2014年夏に導入した。詩織さんも「助かる」と話す。月−土曜勤務。他の日は終電後の深夜バスを使うことが多いが、時間がかかり、混む。

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 両親に虐待され、10代で家出。やがて、水商売の世界に入った。会話は好きで、客に「楽しかった」と言われるとうれしい。「性に合った仕事」と思う。

 楽しみは帰宅後の遅い晩酌。だれにも気兼ねせずにお酒を味わい、録画したドラマなどを見る。今夜も至福のひとときを過ごし、ゆっくり休んだらまた、がんばろう。

 文 ・塚田真裕
 写真・布藤哲矢

 地下鉄東山線 高畑(名古屋市中川区)−藤が丘(同市名東区)間の20.6キロで22駅。名古屋市営地下鉄では最古の路線で、1957(昭和32)年11月、名古屋−栄町(現・栄)間の2.4キロが開通したのが始まり。その後、順次、延伸された。69年4月の中村公園−名古屋間開業に合わせ、68年に名古屋駅ホームが延伸された。82年9月に高畑−中村公園間が開業し、今の路線の姿となった。

名古屋の戦後の成長を支えてきた地下鉄東山線(動画)

 

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