トップ > 出発進行 > <2>ふらり 魅惑の地下街

ここから本文

<2>ふらり 魅惑の地下街<< 出発進行TOPへ

写真

伏見地下街の出入り口。ライトに照らされ紫色に見える=名古屋市中区で

 名古屋市中区の伏見地下街は地下鉄伏見駅と直結。衣料品店のほか、立ち飲み店も軒を連ねる。夕方、杯を傾けていたら「ガタン、ゴトン」という電車の走行音が聞こえた。店前の地下街通路の壁の向こうが、東山線の線路だ。

写真

 地下街は1957(昭和32)年11月、東山線名古屋−伏見町(現・伏見)−栄町(現・栄)間開業と同時に誕生。長者町通周辺の繊維問屋の組合が開設した。当時の店の多くは、各問屋の出先。見本を置き、地下鉄で集う小売業者を迎えた。地下街の協同組合理事長小池建夫さん(72)は「歩く人同士の肩がぶつかるほどにぎわった」と振り返る。

 繊維問屋の不振で80年代以降、地下の空き店舗が増えた。再興のため1年半前、「商品に臭いがつく」と敬遠していたハンバーガー店や立ち飲み店などを解禁した。

 地下街から階段で地上に出た。出入り口は5年前、街を舞台にした芸術祭で、ある作家が青色に塗った。「現実と幻想の入り交じった世界」を表現したという。異界に誘われるように、勤め人風の男性がまた一人、地下へ姿を消した。

 文 ・塚田真裕
 写真・布藤哲矢

 地下鉄東山線 高畑(名古屋市中川区)−藤が丘(同市名東区)間の20.6キロで22駅。名古屋市営地下鉄では最古の路線で、1957(昭和32)年11月、名古屋−栄町(現・栄)間の2.4キロが開通したのが始まり。その後、順次、延伸された。69年4月の中村公園−名古屋間開業に合わせ、68年に名古屋駅ホームが延伸された。82年9月に高畑−中村公園間が開業し、今の路線の姿となった。

名古屋の戦後の成長を支えてきた地下鉄東山線(動画)

 

この記事を印刷する

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索