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地下からくみ上げられた伏流水。地上の水飲み場に流れ出ていた=長野県松本市の亀田屋酒造店で

 長野県松本市のアルピコ交通上高地線・下新(しもにい)駅から徒歩5分の所に、亀田屋酒造店はある。

 1869(明治2)年に創業。清酒「アルプス正宗」「亀の世」といった銘柄で知られる。仕込みのみならず、タンクの洗浄にも北アルプスの伏流水を使っている。地下62メートルからポンプでくみ上げているという。6代目当主の竹本祐子さん(63)は「酒屋は水が命です」と語る。

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 松本盆地は、良質な水に恵まれた土地だ。周囲の山に降った雨や雪がしみこみ、地中を流れる。低地の松本城周辺には井戸が点在し、「まつもと城下町湧水群」として平成の名水百選にも選ばれた。山と生きる長野県は、酒蔵数が全国2位の酒どころである。

 上高地線では毎年春や初夏に、亀田屋酒造店の酒を楽しむ特別列車「酔い好(よ)い電車」が走る。今年6月で10回目になった。酒のおいしさは、会員制交流サイト(SNS)を通じ外国人にも知られるようになった。観光客が上高地線に乗って、店を訪ねてくる。

 文 ・水田百合子
 写真・浅井慶

 アルピコ交通上高地線 松本と新島々を結ぶ14.4キロで14駅。全区間が長野県松本市内にある。1921(大正10)年、筑摩鉄道島々線として開通。社名は筑摩電気鉄道、松本電気鉄道を経て2011(平成23)年にアルピコ交通。路線名は、松本電気鉄道時代の1955(昭和30)年に上高地線になった。アルピコは英語のALPINE CORPORATIONSに由来し「アルプスの麓の企業群」という意味。グループ企業はホテルなどを経営。

北アルプスの麓を走るアルピコ交通上高地線(動画)

 

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