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住宅街を走る電車。高校生が自転車で並走していた=三重県四日市市の四日市あすなろう鉄道・あすなろう四日市−赤堀間で

 三重県四日市市の県立四日市南高校は、四日市あすなろう鉄道西日野駅から徒歩3分。でも、1年の藤村勇人さんは自転車通学派だ。自宅最寄りのあすなろう四日市駅から電車に乗っても、家から学校まで約30分とそう変わらない。「人混みはうんざりなんで」

 「ライバルは自転車」と同鉄道社員は声をそろえる。全線7キロと短い。沿線に高校、特別支援学校が計5校。近鉄名古屋線から乗り継ぐ生徒もいるが、2015年春、近鉄内部・八王子線から四日市あすなろう鉄道に生まれ変わると運賃体系が独立し、乗り継ぎは割高に。15年度の通学定期客は前年度から2割減った。

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 いかに高校生の客を増やすか。新車両のデザインを高校生から募集したり、学生限定の割安な「お試し通学回数券」を売ったりと鉄道側は懸命だ。

 四日市南高の「鉄道派」にも何人か聞いた。1年の和田真さんは「車内でゲー厶ができるし、寝られる。勉強もしますよ」。頑張る時もそうじゃない時も、鉄道は高校生の味方である。

 文 ・曽田晋太郎
 写真・大橋脩人

 四日市あすなろう鉄道 あすなろう四日市−内部間の内部線5.7キロと、日永−西日野間の八王子線1.3キロ。全線が三重県四日市市内で9駅。1912(大正元)年、三重軌道として日永−八王子村間で開通し、22年に全線開通した。1965(昭和40)年から近鉄が経営。2015(平成27)年から、近鉄と四日市市が出資する第三セクターが運行し、市が車両や線路を所有する。軌間762ミリは他に三岐鉄道北勢線(三重県)と黒部峡谷鉄道(富山県)。

全線7キロのローカル線、四日市あすなろう鉄道(動画)

 

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