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明知鉄道のイベントで走るSL。前に並ぶのは、保守点検を担う「明智鉄友会」の(左から)伊藤光喜さん、小川千晴さん、勝正憲さん=岐阜県恵那市明智町の明智駅で

 岐阜県恵那市の明知鉄道明智駅の車庫に、蒸気機関車(SL)が保管されている。C12形。2015年以降、年数回のイベントに登場する。車掌用の小さな車両に客を乗せて引き、駅構内を走る。手入れは、地元の国鉄出身者らでつくる「明智鉄友会」が担う。

 1973年まで明知鉄道の前身、国鉄明知線を走行。その後は明智小学校に展示された。約10年前、復活運行を目指し、鉄友会の会員が部品交換を始めた。

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 旅客増の起爆剤にと市も乗り気になり、所有者のJR東海からSLを譲り受けて改修。経費節減のため、蒸気でなく圧縮空気で動くようにした。馬力は小さく、時速約10キロ。それでもイベントは毎回、盛況だ。

 市は、リニア中央新幹線が開業して近くに新駅ができる2027年までに、蒸気機関で動くよう改修し、明知鉄道全線で運行する目標を掲げる。初期投資に6億円は必要。容易でないが、イベントを重ねて機運を盛り上げる。鉄友会会長の小川千晴さん(76)は「夢物語のようですが、いつかは」と、その日を信じている。

 文 ・吉岡雅幸
 写真・田中久雄

 明知鉄道 恵那(岐阜県恵那市)−明智(同市)間の第三セクター鉄道で、前身は旧国鉄の明知線。全長25.1キロで11駅。1933(昭和8)年、大井(現恵那)−阿木間で開通し、翌34年に全線開通した。国鉄時代を経て、85年に三セク化された。

岐阜県東濃地方を走る明知鉄道(動画)

 

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