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天竜二俣駅に残る転車台。SLが走った時代から使い続けている=静岡県浜松市天竜区で

 天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅(静岡県浜松市天竜区)構内の転車台。ディーゼル車の回転を約20人が見つめている。1940(昭和15)年の駅開業時から残る転車台を見学するツアー。

 「今は電動ですが、開業時は棒を使い、人力で蒸気機関車(SL)を回しました。さぞ、重かったでしょう」と案内役の加藤雅子さん(65)が説明した。元バスガイドで、ツアーが始まった9年前に雇われた。

 ツアー代金は鉄道利用の大人が200円。毎日開催する。転車台、車庫、休憩所、浴場など駅構内の施設を回る。いずれも開業時からの遺産で、国登録有形文化財である。

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 中山間地域を走る路線。近年こそ経費節減などの努力で黒字を確保するが、旧国鉄時代から長く赤字だった。遺産が多いのは、設備更新が容易でなかった境遇ゆえだが、今や鉄道をPRする貴重な戦力である。

 加藤さんは、ツアーに子どもがいると特にうれしいという。「どこから来たの?」「鉄道好き?」と声をかける。大人になっても、天竜浜名湖鉄道に乗ってほしいと願う。

 文 ・島 将之
 写真・布藤哲矢

 天竜浜名湖鉄道 掛川(静岡県掛川市)−新所原(同県湖西市)間の第三セクター鉄道。全長67.7キロで39駅。前身の二俣線が1940年に全線開通した。戦後は国鉄が運営。赤字で廃止対象になったが、県や沿線自治体が存続を求め、87年に三セク化された。

静岡県西部を走るローカル線、天竜浜名湖鉄道(動画)

 

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