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浜名湖に突き出た五味半島。「プリンス岬」とも呼ばれる=静岡県浜松市北区で(小型無人機から)

 天竜浜名湖鉄道の西気賀(にしきが)駅(静岡県浜松市北区)のすぐそば。浜名湖に突き出た五味半島は外周約800メートルで、「プリンス岬」と呼ばれる。

 1968(昭和43)年から78(同53)年までに計8回、皇太子だった天皇陛下の一家が、半島の保養所で夏を過ごされたことに由来する。

 浩宮さま(現・皇太子)は、地元の児童たちと湖を泳いだ。同学年の青山勤也さん(58)=同区=もその一人。一緒に船で沖に出て、飛び込んだ。「宮さまと呼んでいた。泳ぎのフォームがきれいだった」。船上で美智子さま(現・皇后)が見守っていた。

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 郷土史に詳しい河西正和さん(77)=同区=によると、西気賀を含む奥浜名湖一帯はかつて、遊泳が盛んだった。天竜浜名湖鉄道の前身、国鉄二俣線も行楽客でにぎわった。プールの普及で、湖で泳ぐ人は激減したという。

 半島の保養所は今も残る。県内企業が利用しており、庭も手入れされている。沖を見やると、かつては子どもたちがはしゃいだ湖面を、釣り船が進んでいた。

 文 ・島 将之
 写真・布藤哲矢

 天竜浜名湖鉄道 掛川(静岡県掛川市)−新所原(同県湖西市)間の第三セクター鉄道。全長67.7キロで39駅。前身の二俣線が1940年に全線開通した。戦後は国鉄が運営。赤字で廃止対象になったが、県や沿線自治体が存続を求め、87年に三セク化された。

静岡県西部を走るローカル線、天竜浜名湖鉄道(動画)

 

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