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参拝土産の菓子「くつわ」の穴からのぞいた津島神社=愛知県津島市で

 愛知県津島市の津島駅から、天王通りを西に歩くと10分余で津島神社に突き当たる。南に折れると左手に老舗菓子店「あかだ屋清七」があった。

 名物は参拝土産の菓子「くつわ」。江戸期の1840(天保11)年から売る。米粉の団子を直径約4センチの輪にし、揚げる。神事「茅(ち)の輪くぐり」にちなむ。硬いが、ガリッとかむとほのかに甘い。六代目岡田貞雄さん(82)が語る。「子どものころ、尾西線に乗ると、くつわ入りの紙袋を持った人たちがいて、うれしかった」

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 神社は「津島の天王様」と親しまれる。尾西線の前身、尾西鉄道も1898(明治31)年の開業時から参拝客の利用を期待した。このころ、一枚刷り時刻表の欄外に「(津島駅から)七町余ノ所ニ有名ナル津嶋神社アリ」とPR。尾張津島天王祭では夜通し、臨時列車が走った。

 時代は移り、参拝客の多くは車利用に変わったが、くつわの輪は昔ながらに手で作る。「独特の食感は手作りでこそ出せる」と岡田さん。くつわも硬いが、信念も固い。

 文 ・清水裕介
 写真・浅井 慶

名鉄尾西線  弥富から名鉄一宮を経て玉ノ井に至る。30.9キロで全22駅。全線を直通運転する列車はない。1898(明治31)年に弥富−津島(津島市)間で開業した尾西鉄道が前身。徐々に延伸し、1918(大正7)年には、玉ノ井の先の木曽川港まで開通した。25(大正14)年に名鉄が吸収合併。51(昭和26)年から、現在の弥富−玉ノ井間で運行している。

繊維産業が盛んな尾州を走る名鉄尾西線(動画)

 

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