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長良川鉄道の観光列車「ながら」で提供される飛騨牛を使った料理=岐阜県美濃市で

 肉は温かいからこそ、うまい。岐阜県美濃加茂市のシティホテル美濃加茂の洋食統括料理長渡辺一史(ひとし)さん(59)の信念という。

 ホテル近くの美濃太田駅から出発する長良川鉄道の観光列車「ながら」のコース料理を作るが、2016年春の運行開始前は、岐阜を代表する味覚、飛騨牛にいかに火を通すか知恵を絞った。

 安全規定などを理由に、車内で火は使えない。ホテルで調理して列車に持ち込むが、ステーキは冷める。考案した独自の「しゃぶしゃぶ」。ホテルで肉を湯に通し、車内では、ポットで保温したスープに入れて食べる。ホテルで何度の湯を使うか。60〜80度で試行錯誤し、70度にした。

 「地元初の観光列車の食事を任されるのは名誉なこと。『ながら』は料理人にとって最高の舞台です」

 美濃太田で出発を待つ「ながら」に、コック帽をかぶった渡辺さんが料理を運び入れた。午前10時45分、「ながら」がディーゼル音を響かせ、定刻通りに動きだした。ホームに立つ渡辺さんが、頭を下げた。

 文・中野祐紀
 写真・今泉慶太

長良川鉄道 美濃太田(岐阜県美濃加茂市)−北濃(郡上市)間の第3セクター鉄道。この区間の開通は旧鉄道省時代の1934(昭和9)年で、越美南線と呼ばれた。旧国鉄時代を経て86年に3セク化。72.1キロで全38駅。

岐阜県の清流、長良川沿いを走る長良川鉄道(動画)

 

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