トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

稀勢、初日から5連勝 横審「1つのヤマ越えた」

2018年9月14日 紙面から

稀勢の里(右)が上手投げで正代を下す=両国国技館で(神代雅夫撮影)

写真

◇秋場所<5日目>

(13日・両国国技館)

 3横綱は5連勝。稀勢の里(32)=田子ノ浦=は正代を上手投げで仕留めた。鶴竜(33)=井筒=は千代大龍を寄り切り、白鵬(33)=宮城野=はひやりとさせられながらも貴景勝を下した。大関昇進を懸ける御嶽海(25)=出羽海=は栃ノ心を破って5戦全勝。大関かど番の栃ノ心は2敗。高安は勢を退け5勝目。豪栄道は豊山の休場による不戦勝で4勝とした。

   ◇

 悲鳴と歓声が交互に押し寄せる攻防の末、稀勢の里が上手投げで正代を退けて5連勝。進退を懸ける場所、横綱審議委員会(横審)から「1つのヤマを越えたというか、障害をクリアした」とお墨付きを得て、ハラハラドキドキの序盤戦を何とか乗り切った。

 立ち合いで右上手で正代のまわしを狙ったが届かず。左を差されないように固め、相手の左腕を抱えるように密着する我慢比べの展開となった。

 先に攻め込んだのは横綱だった。左を差し勝ってから、右上手もガッチリ引いて左四つに。万全の形に見えた。しかし、相手の下手投げにグラつくと一気に後退。それでも、命綱の右上手を離さず、最後は相手を土俵下まで転がして仁王立ちした。

 取組後の支度部屋では、右上手の感触や相撲勘などを問われても、目を閉じたまま「そうですね」と生返事。この日も左四つから仕留めきれなかったように、まだ思い通りの横綱相撲は取り戻せていない。

 それでも、横審は必死に白星をもぎ取る姿に高評価。北村正任委員長は「3日目までに負けたら、まずいなという気はしていた」と私見を披露。その上で進退問題を脱しつつあるか、との問いに「そういう感じはするね。一番心配していたところはクリアした。どうなればいいかは言えない、まだまだね」。ハードルは明言しなかったが終始、好意的な見方だった。

 さらに、都倉俊一委員は「進退なんてこのままいけば、問題にならない」と冗舌。「個人的に12勝を期待している。これから取りこぼしはあるかもしれないが必死だ。優勝もあるよ」と続けた。

 そんな声を知らない稀勢の里は、5つ連ねた白星の手応えを「1日一番、しっかり集中してやるだけ」とつぶやいた。8場所連続休場明けの土俵は、まだまだ手探り状態。緊迫感を身にまとったまま、中盤戦に突入する。 (志村拓)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ