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【大相撲】

稀勢、またも不安露呈 一門連合稽古で北の富士さんバッサリ

2018年9月5日 紙面から

二所ノ関一門の連合稽古で、豪栄道(右)に倒される稀勢の里=東京都江東区の尾車部屋で(斉藤直己撮影)

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 大相撲の二所ノ関一門の連合稽古が4日、東京都江東区の尾車部屋でああり、8場所連続休場中の横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=は、一門外から出稽古の大関豪栄道(32)=境川=を相手に3勝8敗と苦戦した。進退を懸ける秋場所の出場については「やることをやって場所に臨みたい」と前向きであることをあらためて強調したものの、またしても不安を露呈した形となった。

 横綱らしかったのは、立ち合いから左を差して力強く寄り切った最初の一番だけだった。稀勢の里は豪栄道の低い当たりに圧倒され続けた。尻もちをついて倒れる場面があったほか、最後は肩すかしにバッタリ。背中、腕と砂まみれになる屈辱的な姿で、稽古を打ち切った。

 白星締めもかなわず、3勝8敗。テーピングをしていた左足首を気にするしぐさも見せた。しかし、稽古後にはどこか開き直った表情で取材に応じた。「やることをやって場所に臨みたい。あと3、4日、調整して」。秋場所出場に前向きな姿勢は変わらなかった。

 8月31日の横綱審議委員会の稽古総見では横綱、大関との申し合いで4勝4敗。3日の連合稽古初日でも小結玉鷲を相手に9勝1敗と復活気配を示していた。しかし、この日は急ブレーキ。見守った横綱経験者の表情も曇りっぱなしだった。

 芝田山親方(元横綱大乃国)は「進歩がない。受けてるだけ」。これ以上に手厳しいのは、本紙評論家の北の富士勝昭さん(元横綱)だ。「この場所に懸けるという気迫が感じられなかった。それが一番残念」とため息をつき、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平の復帰登板を引き合いに、8場所という長いブランクの影響を指摘した。

 「(大谷は)3カ月休んだら、3イニングもたずに打たれちゃった。1年休んだら…。簡単じゃない」

 メジャー1年目の二刀流右腕とは立場が違う稀勢の里。結果を残さなければ、次はない。最後は出稽古を視野に「(行き先を)探してください」とジョークを交えて引き揚げた横綱。危機感を力に、追い込むしかない。 (志村拓)

 

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