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【大相撲】

稀勢、気迫の横審総見 舞の海さん高評価「希望が持てる」

2018年9月1日 紙面から

稽古総見で汗を流す稀勢の里(左)と鶴竜(右)。後方中央は白鵬=両国国技館の相撲教習所で(岩本旭人撮影)

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 大相撲秋場所の横綱審議委員会(横審)による稽古総見が31日、東京・両国国技館で行われ、ワーストの8場所連続休場から再起をかける稀勢の里(32)=田子ノ浦=が気迫あふれる稽古を披露した。これまで手厳しかった元小結で相撲解説者の舞の海秀平さんも「危機を脱出できる希望を持てる内容だった。崖っぷちから何とかしようという気迫が伝わってきた」と評価した。

 稀勢の里は感情を抑えようとはしなかった。豪栄道に寄り切られ、鶴竜との一番では左膝からガクッと崩れる。自身を奮い立たせるように「アッー、クッソー!」と叫び、再び鶴竜に挑む。今度は左四つがっぷりから寄り切った。

 鶴竜には1勝2敗、豪栄道には2勝2敗、栃ノ心には1勝。本場所で優勝を争う上位陣との稽古で互角だった。豪栄道との稽古では激しい突き合いに。稀勢の里は「久々にああいう相撲が取れてよかったです。いいんじゃないすか。(闘志が顔に出るのは)あまりいいことじゃないけど、顔を張られたしね」と気迫で押し出し。激しい内容が続き、口をゆすいで吐き出した水は血で真っ赤に染まった。

 稽古を見守っていた白鵬も背中を押した。豪栄道に負けて退く稀勢の里に向かって「勝負!」と声をかけ、もう一度土俵に上がらせた。その勝負に稀勢の里が勝ち、白鵬は「はっぱをかけた。それがよかったね。ギリギリのところでやってるからね。勝ったら乗っていけますし」と稀勢の里のことを思って声をかけたと説明した。

 本紙評論家の北の富士勝昭さん(元横綱)は「気力も見えたけど、やっぱりまだまだ。動きがバタバタ。最後の2、3番はどうしちゃったのってくらい軽い。急ピッチで上げていってもらえば」と慎重だったが、稀勢の里は「あと1週間。楽しみです」と確実に手応えをつかんでいた。 (岸本隆)

 

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