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【大相撲】

稀勢が連覇 再起へ第一歩 全日本力士選士権大会

2017年10月3日 紙面から

全日本力士選士権決勝で豪風(右)を攻める稀勢の里=両国国技館で(志村拓撮影)

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 第76回全日本力士選士権大会が2日、東京・両国国技館で開かれ、秋場所を全休した横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=が、トーナメント決勝で豪風を寄り切って2年連続優勝を果たした。連覇は71、72回大会の横綱日馬富士以来。

 大歓声を背に、力強く再起への第一歩を刻んだ。3場所連続休場中の稀勢の里が、どっしりとした左四つからの攻めを軸に、トーナメント5番すべて寄り切って連覇。途中休場した夏場所以来となる両国国技館の本土俵での横綱相撲に「胸を借りるつもりでいきました」とジョークも飛び出す納得ぶりだった。

 花相撲とはいえ、地道な土台固めの成果を実感する場になった。相撲人生で初めて全休した秋場所中も、朝稽古で若い衆を横目に四股を繰り返した。「体をつくってきたのが出てきている」と相手に押されることなく、攻めまくった。

 春場所で痛め、完治が待たれる左上腕部の状態には、言及しなかったが「それ以上に全体。鍛えた下半身もそう。全身を使えた」。不安材料も、新たな取り口を探るチャンスに変えようとしている。

 もちろん、最高位として現状には満足していない。武器の左からのおっつけを見せる場面はなく、豪風との決勝では患部の左脇を固めて防御を優先する構えだった。役力士との対決がなく、組み合わせに恵まれた面もあった。

 それでも「いいきっかけになる」と繰り返したように1年前、この大会から勢いに乗った。国技館“初優勝”を味わい、続く九州場所では12勝を挙げて初めて年間最多勝を獲得。今年の初場所で本場所初優勝を果たすと、最多勝のタイトルが横綱昇進に向け、安定感の大きな説得力となった。

 この日は、紫色の新しい締め込みも披露。本場所での披露は先になりそうだが「半年、1年と熟成させてね」。完全復活も見据えたような言葉に、勝負の土俵を待ち望む思いがにじんだ。 (志村拓)

 ▽準々決勝

豪風 よりきり 宝富士

千代丸 ひきおとし 貴景勝

朝乃山 よりきり 大翔丸

稀勢の里 よりきり 正代

 ▽準決勝

豪風 おしだし 千代丸

稀勢の里 よりきり 朝乃山

 ▽決勝

稀勢の里 よりきり 豪風

(稀勢の里は2年連続2度目の優勝)

 

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