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【大相撲】

日馬富士「ホッとしている」 一人横綱でVから一夜明け会見

2017年9月26日 紙面から

秋場所優勝から一夜明け、部屋前でファンと触れ合う横綱日馬富士=東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で(武藤健一撮影)

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 大相撲秋場所で千秋楽に逆転し、7場所ぶり9度目の優勝を果たした横綱日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が25日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で会見した。「ホッとしている」と、初の一人横綱場所で手にした賜杯の感触を思い返しながら、九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)での10度目の優勝に意欲を見せた。

 99年ぶりの3横綱2大関休場という歴史に残る場所を、千秋楽の逆転で制して味わう美酒は格別だった。日馬富士は「ホッとしている」「どうなるかと思った」と終始、穏やかな表情で充実感を漂わせた。

 11勝4敗の優勝成績は、横綱としては過去最低。さらに、一場所で金星4個を配給しての優勝は史上初。苦しみ抜いた証拠とも言える記録がずらりと並んだ。

 優勝を争った大関豪栄道に、11日目終了時点で星の差3つで離されていた。「(優勝を)意識するどころじゃなかった。前だけを見ていた」と、15日間の心境を素直に明かした。それでも、最高位としての誇りや責任感は土俵上で示し続けた。

 優勝決定戦では、寄り切ってから豪栄道の背中をそっとたたいた。「横綱と大関、お互いに力を出しきった。肌で感じるものだから」。喜びを爆発させる前に、それぞれ横綱、大関として一人残されて非常事態の土俵を引き締めた同士、ねぎらう心の余裕があった。

 「負けてくると、言い訳できないという意味では大変」と初の一人横綱で実感したからこそ、全休した3横綱には「僕から何も語ることはない」と無言のエール。万全な状態でのそろい踏みを、誰よりも願っている。

 4横綱で最年長の33歳にして「諦めないことですね」と、新たな境地にたどり着いた日馬富士。「目標の一つでもある」と節目の10度目の賜杯へ、力強く歩み始める。 (志村拓)

 

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