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【大相撲】

主役は次世代!北勝富士が金星 日馬富士を一気に寄り切り

2017年9月14日 紙面から

日馬富士(奥)を寄り切りで破った北勝富士=両国国技館で(冨永豊撮影)

写真

◇秋場所<4日目>

(13日・両国国技館)

 25歳の新鋭、北勝富士(八角)が一人横綱の日馬富士を寄り切り、2場所連続2個目の金星獲得。日馬富士は2連敗で2勝2敗となった。大関初挑戦の阿武咲(21)=阿武松=はかど番の大関照ノ富士を引き落としに破った。かど番の大関豪栄道は栃ノ心を押し出し、3勝目を挙げた。関脇御嶽海は小結玉鷲に屈して3敗目。関脇嘉風は琴奨菊に完敗し、4連敗。4戦全勝は琴奨菊、阿武咲、千代大龍、貴ノ岩、大栄翔の平幕5人となった。

 無我夢中で攻めた。立ち合いで意識を失った北勝富士は、気づいたときには右上手を引いて、日馬富士を土俵際まで追い詰めていた。

 背中を押す大歓声で目が覚めた。「意識が飛んだっすね。頭でカコーンって当たったとき。覚えてるのは、当たった瞬間と、土俵際。不思議な感覚ですね」。初めて対戦した名古屋場所では速さについていけず、「すげえ強い」という完敗だった。2度目の対戦となった今回は、「(意識が飛んで)肩に力が入らなかったから」と、自然に体が反応した。

 名古屋場所の鶴竜戦に続く2個目の金星。花道を引き揚げるとき「何か知んないけど、目頭が熱くなった」とホロリときたが、また違ううれしさもあった。

 「10歳から相撲をやっていて、結びの一番は憧れでした」

 初めての結び。そこで勝つことが、小学4年から入間少年相撲クラブで相撲を始めた北勝富士の夢だった。懸賞の束を手に笑顔で写真におさまると、「これ、見たことある!」とはしゃぐところも初々しかった。

 中学、高校、大学とすべてで横綱に輝いた逸材であり、さらに稽古にも真面目に打ち込んできた。その結果が表れている。

 場所中は全体の稽古が終わると、若い力士にはさせず自らほうきを持って土俵をならし、立ち合いの確認をする。

 「きれいにした方が足の運びが分かる。しっかり親指で踏み込めているか、つま先の抜き方とか。(擦った足跡が)浅いと、浮いちゃってるな、とか。(他に見るのは足跡の)色の濃さ。薄いとその分、地をつかめてない」

 横綱、大関との対戦をすべて終え3勝1敗。いやがおうにも世代交代を意識させるが、「世代交代って言いますけど、やっぱりうまいですから上位は。生き残れるように頑張ります」。謙虚な姿勢が逆に勢いを感じさせてしまう。 (岸本隆)

 

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