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【大相撲】

稀勢、逆転9連勝 琴奨菊に押し込まれ冷や汗

2017年3月21日 紙面から

稀勢の里(左)は突き落としで琴奨菊を下す=エディオンアリーナ大阪で(中嶋大撮影)

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◇春場所<9日目>

 (20日・エディオン アリーナ大阪)

 稀勢の里(30)=田子ノ浦=は琴奨菊を突き落とし、高安(27)=同=は豪風をはたき込んでともに9連勝。大関復帰を目指す琴奨菊は3敗となった。鶴竜は宝富士を問題にせず7勝目を挙げたが、日馬富士は荒鷲に不覚を取り、3敗目を喫した。荒鷲は3個目の金星。照ノ富士(25)=伊勢ケ浜=は勢に快勝して勝ち越し、かど番を脱出した。

    ◇

 幕内歴代最多を更新する、稀勢の里と琴奨菊の63度目の激突。立ち合いから押し込まれた稀勢の里が、両足を俵にかけながら逆転の突き落としで9連勝。後半戦は、冷や汗モノの滑り出しとなった。

 2012年初場所から先場所まで、5年間続いた大関同士の関係は、最高位と関脇に。明確な差がついた。それでも、新横綱にとっては通算で負け越し、先場所も同じ9日目に唯一の黒星を喫した油断できない相手。加えて、場所前に二所ノ関一門の連合稽古で肌を合わせて「力はまだまだある」。大関復帰へ10勝以上を目指す執念を体感していた。

 取組後、これまで支度部屋で繰り返してきた「集中」のひと言が、なかなか出てこない。目を閉じたまま「相手が出てきた感じ」「ギリギリのところだった」と、珍しく劣勢を認めるコメントが続いた。

 日馬富士が3敗に後退し、弟弟子高安との2人旅ムードがますます高まるが、八角理事長(元横綱北勝海)は「15日間やっていればこういう相撲もあるが、しっかり修正しないと。このままではダメ」と上位陣とぶつかる最終盤を前に、くぎを刺す。

 さらに1989年春場所で、初日から11連勝しながら、14連勝した兄弟子千代の富士に賜杯を譲った経験を踏まえて「先に負けたら嫌な気持ちになる」。忍び寄るプレッシャーにも触れた。

 危ない一番にも「いいんじゃない」と言ってのけた稀勢の里。白星を活力に、場所を引っ張っていく。 (志村拓)

 

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