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【大相撲】

「御嶽海旋風」止まらない! 母の前で鶴竜も倒した

2017年1月12日 紙面から

鶴竜(右)に強烈な張り手を浴びせる御嶽海(園田高夫撮影)

写真

◇初場所<4日目>

(11日・両国国技館)

 西前頭筆頭の御嶽海(24)=出羽海=は横綱鶴竜(31)=井筒=を押し出し、2日目の日馬富士戦に続いての金星。横綱白鵬(31)=宮城野=は栃ノ心を下して4連勝とし、日馬富士は荒鷲を圧倒して3連敗を免れた。大関陣は稀勢の里が松鳳山に逆転勝ちして4連勝。豪栄道も2勝目を挙げたが、かど番の琴奨菊は新関脇の正代に敗れて2敗目。照ノ富士は3敗となった。十両では宇良(24)=木瀬=が逆転勝ちで4連勝とした。

 左右から伸びてきた喉輪にもひるまず、御嶽海がひたすら前へ前へ。まわしには目もくれず押しまくると、たまらず鶴竜が引いた。最後は、横綱の左ふとももに右手を押しつけ、がむしゃらに押し出した。2日目の日馬富士戦に続く2個目の金星に「自分の相撲で前に出て勝てたのがうれしい。驚いている」と目を丸くした。

 作戦はシンプルそのもの。初の上位総当たりだった昨年の名古屋場所で3横綱にあしらわれ、踏み込みの力とスピードの差を痛感した。追い付こうとする努力を、立ち合いからぶつけた。この日の朝、師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)からは「引かせたら少しだけ勝機があるぞ」。そんな予言通りのチャンスを逃さなかった。

 アマチュアと学生の両横綱のタイトルを引っ提げ、所要12場所での2金星。同じ幕下付け出しの先輩には、10場所目の1997年秋場所で御嶽海同様、初金星に続いて2個の金星を手にした元大関出島(大鳴戸親方)がいる。貪欲に上を目指す24歳には、吉兆となりそうだ。

 3横綱4大関のうち、照ノ富士以外は30代。角界の未来を担う存在として「やっぱり先頭に立っていたい」ときっぱりと言い切る。だからこそ、踏み込みは「まだまだだな」と辛口評価。「勝ってるからと有頂天にならず、自分の実力を見直さないと」と慢心はない。

 取組後、母マルガリータさん(46)を含む故郷の長野県上松町からの応援団が、祝福の対面のために待ち受けていたが「まだ4日目ですよ」。記念撮影の誘いを、何度も申し訳なさそうに断った。次の獲物は全勝の稀勢の里。「楽しいっすね」と2つの金星の自信を胸に挑みかかる。 (志村拓)

 

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