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【スポーツ】

[フィギュア]宇野、ついに頂点! フリーで羽生超え197.36の世界最高点で逆転

2019年2月11日 紙面から

四大陸選手権を制した宇野(いずれも共同)

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◇四大陸選手権・男子フリー

 欧州以外の国・地域が参加する四大陸選手権第3日は9日、米アナハイムで男子フリーが行われ、2018年平昌冬季五輪銀メダルでショートプログラム(SP)4位の宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、中京大=が合計289・12点をマークして逆転優勝した。フリーはルール改正後の世界最高となる197・36点を出して1位となった。宇野は五輪や世界選手権、グランプリ(GP)ファイナルを含めたシニアの主要国際大会で初の金メダル。前日には女子で紀平梨花(16)=関大KFSC=が初優勝し、5年ぶりとなる日本勢の男女アベック優勝となった。

 やり切った。力を出し尽くした。「月光」の荘厳な音楽が止まると、宇野はリンクに崩れ落ち、数秒間立ち上がることができなかった。197・36点の得点は、羽生結弦(ANA)がGPシリーズヘルシンキ大会で記録した190・43点を6・93点上回るルール改正後のフリー世界最高。6大会続いて2位だった主要国際大会での初優勝を逆転劇で飾った。

フリーの演技=米アナハイムで

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 「やはり1位という順位になれたことは素直にうれしい。フリーが終わった直後はうれしいという気持ちはなく『終わった』『何とかやり切った』という気持ちでした」

 度重なる困難を乗り越えての栄冠だ。昨年12月の全日本選手権で右足首を捻挫して、練習を再開した後も2度同じ場所を負傷。「練習不足」と認めるほどの準備で臨んだSPも4位。しかし、その後のケアの時に出水慎一トレーナー(40)から受けた「昌磨に世界選手権で1位を取ってもらいたい」という言葉に心を大きく動かされた。

 「1位を取ることがみんなのためになるんだ。ならば、1位にこだわりたい」と決意。6分間練習後には「どんなジャンプでも降りてやろう」と腹をくくり、リンクに上がった。この強気が逆境をはね返す。冒頭の4回転フリップを皮切りに、3つの4回転ジャンプを着氷。さらに、ステップやスピンも鬼気迫る表情でまとめて、演技点の「身のこなし」で10点満点のジャッジも。2位以下に大差をつけての逆転という圧倒的な強さを見せつけた。

 ついに“シルバーコレクター”の称号は返上したが、道半ばだ。最大の目標は3月の世界選手権(さいたま)。今大会に出場しなかった羽生やチェン(米国)といった強敵も登場する。しかし、宇野は動じない。「世界選手権は1位にこだわりたい。もっともっと練習した上で、優勝を目指したい」。今季最高のフィナーレを迎えてみんなで喜びを分かち合うため、万全の準備を進める。

男子フリーの演技を終え、リンクに突っ伏す

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◆世界選手権 もっといい点を一問一答

 −演技を終えた瞬間の気持ちは

 宇野「直後はうれしい気持ちよりも終わった、やりきったという気持ちだけがあった」

 −金メダルと銀メダルの違いは

 「銀メダルでも(平昌冬季)五輪はうれしかった。金メダルを取れたことは素直にうれしいけど、練習の積み重ねがないからか達成感が少ないなと思った」

 −ルール改正後のフリーの世界最高得点

 「失敗しなければ、僕以外にもっとたくさんいい点数を出す選手はいる。(3月の)世界選手権でもっといい点数を出せるように頑張りたい」

 −右足首の状態は

 「今は痛むことはほとんどない。世界選手権でいい成績を残すには、たくさんの練習をしないといけない。無理せずに無理する。難しいことだが、けがする、けがしないのぎりぎりのラインで練習していく」

男子フリーで4回転フリップを決める宇野の連続合成写真(右から左へ)

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