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【スポーツ】

[バレーボール]日本女子、リオ銀のセルビア撃破 3次リーグ進出に前進

2018年10月11日 紙面から

喜ぶ奥村(13)、田代(22)ら=日本ガイシホールで

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◇世界選手権2次L 日本3−1セルビア

 バレーボール女子の世界選手権第9日は10日、名古屋市の日本ガイシホールなどで2次リーグを行い、E組で世界ランキング6位の日本は同3位のセルビアを3−1で撃破。7勝1敗の同組2位に上がり、3次リーグ進出に前進した。セルビアは初黒星(7勝)。第1セットを失った日本は第2セットを長岡望悠(27)=久光製薬=の強打などで25−23と取り返した。第3セットは古賀紗理那(22)=NEC=らの攻撃で25−23で制し、第4セットも石井優希(27)=久光製薬=の活躍などで25−23で競り勝った。E組はオランダがブラジルに敗れ、初黒星(7勝)を喫した。

 日本が最後の1点をもぎとると、悲鳴にも似た歓喜の雄たけびが会場にこだました。第1セットは15−25の完敗。しかし、平均身長で約10センチ下回る日本が2セット連取で巻き返すと、第4セットは24−23。最後は第1セットの途中からコートに入った石井が決めた。ここまで全試合ストレート勝ちの難敵・セルビアから見事な“金星”だ。

 「最後まで集中を切らさずのびのびできた」と石井。迷いは晴れた。ジャカルタ・アジア大会では思うようなプレーができず、今大会も調子が上がらないままベンチを温める時間が長かった。同じポジションの20歳の黒後や22歳の古賀が台頭。ふがいなさから会見で涙ぐんだ時もあった。

第2セット、スパイクを決める石井

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 それでも27歳。もう、若手ではない。「2人の活躍はチームにとってはいいこと」と受け入れ、どんな場面であっても自分の果たすべき役割と向き合った。「途中からの方がラッキーガールになれる」。この日も逆境から巻き返した日本を象徴するかのように、地道にボールを拾い、苦しい場面でこそ力強く右腕を振り抜いた。途中出場ながら、エースの長岡、古賀に次ぐ14得点。「楽しかった」と話す石井の顔に満開の笑顔が戻った。

 3次リーグ進出へ大きく前進。2次リーグの最終戦・ブラジル戦に負けたとしても1セットを取れば、セット率差で3位以内となり、3次リーグ進出が決まる。リオ五輪銀メダルの難敵を撃破した勢いのまま、駆け抜ける。 (國島紗希)

◆3次リーグ進出は6チーム

 2次リーグは16チームを2組に分けて行い、各組上位3チームが3次リーグに進む。E組は現在7勝1敗で3チームが並び、セット率で1位セルビア、2位日本、3位オランダとなっている。3次リーグは6チームを2組に分け、各組上位2チームが準決勝に進む。決勝と3位決定戦は20日に横浜アリーナで行われる。

笑顔で長岡(手前)を迎える中田監督

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◆采配当たり、監督涙

 戦術が的中した中田久美監督(53)は涙ぐみながら勝利の味をかみしめた。この日は2次リーグで初めてオポジット(セッター対角)の長岡を先発起用。屈強な攻撃力を誇るセルビアを相手に守備を固めつつ、サーブで崩して流れを渡さない“日本バレー”を展開していった。「本当、最後まで集中力を切らさず頑張ってくれた」と選手に感謝した中田監督。それでも、試合後のコートインタビューで「熱いものがこみあげて…」と問われると「いつも熱いです」と笑顔でかわしていた。

 

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