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【スポーツ】

[高校野球]金足農・吉田がプロ志望届提出 今度こそ侍で勝ちたい

2018年10月11日 紙面から

 今夏の全国高校野球選手権で準優勝した秋田・金足農3年の吉田輝星投手(17)が10日、秋田市内の同校で記者会見し、プロ志望を表明した。午前に秋田県高野連を通じてプロ志望届を提出し、日本高野連のホームページにドラフト対象者として同日付で掲載された。秋田県勢103年ぶりの決勝進出に導き、旋風を巻き起こした最速152キロの右腕。9月のU18(18歳以下)アジア選手権にも高校日本代表として出場し、プロ入りへと傾いた。

 100回記念大会で輝いた甲子園のスターが、プロ挑戦の意思を初めて打ち明けた。44社127人の報道陣、20台以上のTVカメラが詰めかけた会見場に、学生服で姿を現すとマイクの前で深々とお辞儀。「たくさんの方々と話し合い、本日午前、プロ志望届を提出いたしました」と丁寧な口調で切り出した。

 幼い頃からの夢を貫いた。当初は八戸学院大への進学を予定していたが、今夏から状況は一変。甲子園での「カナノウフィーバー」や侍ジャパン高校代表の一員として大舞台を駆け抜け、心境は次第に変化していった。

 「プロ野球選手になりたいという思いが一番強かった」。秋田に帰郷後、中泉一豊監督(46)や学校関係者、家族へぶつけた気持ち。決意は尊重され、憧れの舞台に飛び込むことが決まった。

 厳しい世界だということは十分に理解している。「野球に全力で取り組める場所に行きたい。自分がどのチームに行っても努力しようと思っています」。ひたすら成長していく覚悟だ。

 描く将来像は世界を相手に戦える投手だ。9月にエース格として挑んだU18アジア選手権では2敗。「日の丸を初めて背負わせてもらって、いいピッチングがあまりできなかった。もう1回日の丸を背負って、次はそういう場で勝てるピッチャーになりたい」。直近では、2020年の東京五輪が控える。

 複数球団がドラフト1位候補に挙げる。高校ナンバーワン投手の大きな決断で、プロ側の動きも一気に加速していく。中泉監督は調査書について問われると、「9球団ぐらいです」と明かした。「1位候補になります」と谷本球団本部長が話していた阪神を含め、各球団との面談が行われる可能性も出てきている。25日のドラフト会議まであと2週間。夏の主役がどんな運命を迎えるか、注目はますます高まっていく。 (佐藤敬久)

◆吉田に聞く「自信のストレート磨きたい」

 −最終的にプロ志望届提出を決断した時期は

 吉田「(福井)国体が終わって、秋田に帰ってきたときから、監督さんと校長先生と両親と部長先生と、しっかりと話し合って決めました」

 −プロ志望についての両親の反応は

 「『自分がしっかりと強い意志を持っているんだったら、自分の意思を尊重する』と言われたんですけど、やっぱりその後の生活の方が長いので。『そこをしっかりと考えてから、まだ時間があるから考えて決めろ』という風には言われました」

 −迷いは

 「環境が甲子園に出て急に変わったので、そこはしっかりと冷静に受け止められなかったので。少しだけ迷いがありました。客観的に自分を見た中で、通用するのかというのを考えながら、そこは少し不安でした」

 −チームの仲間から言葉はあった?

 「会見までは進路は明らかにしてなかったですけど、自分の進路にかかわらず『これからも応援するよ』という風に」

 −どのような投球をしたいか

 「自分の自信のあるボールはストレートなので、しっかりとそこを磨いていきたいです」

 

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