トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[柔道]日本男女混合団体戦 連覇!

2018年9月28日 紙面から

柔道の世界選手権、男女混合団体で2連覇し、表彰式で金メダルを手に笑顔の大野陽子(中央)ら日本選手=バクーで(共同)

写真

◇世界柔道<最終日>

 【バクー(アゼルバイジャン)木村尚公】柔道の世界選手権最終日は27日、当地で男女混合団体戦が行われ、日本は決勝でフランスに4−1で勝って2連覇を果たした。この結果、日本は男女計7階級制覇の個人戦と男女混合団体戦で金メダルを獲得し、昨年と同じ8個の活躍となった。日本は決勝で、男子が100キロ超級3位の原沢久喜(26)、団体戦要員の向翔一郎(22)=ALSOK=と立川新(20)=東海大、女子は57キロ級覇者の芳田司(22)=コマツ=が勝利した。初結成された韓国と北朝鮮の南北合同チーム「コリア」は3位。来年の世界選手権は東京・日本武道館で8月25日〜9月1日に行われる。

 2020年に向けて大きな弾みがついた。東京五輪の新種目・男女混合団体戦で日本が2連覇を果たした。1人目の原沢が優勢勝ちで先陣を切ると、芳田と男子の立川も勝利で続く。女子の大野陽子(28)=コマツ=は一本負けしたが、最後は男子の向が豪快に一本勝ち。4−1の強さで金メダルを奪取したメンバーの顔にはホッとした笑みが浮かんでいた。

 団体メンバー最年少の高校生が勢いをつけた。ヤマ場は柔道の世界選手権では今大会で初めて結成された南北合同チーム「コリア」との準決勝。まず、先頭で登場した女子70キロ超級の素根が低い態勢からの袖釣り込み腰で、韓国選手から鮮やかな一本勝ちを奪った。

 素根は4月の選抜体重別と全日本選手権で、今大会女子78キロ超級で優勝した朝比奈沙羅に連勝。しかし、国際大会の戦績が劣るとして、個人戦の代表から漏れた。「国際大会で一つ一つ結果を出していこうと思った」。8月のアジア大会での金メダルに続き、世界選手権の団体戦でもしっかりと「結果」を残した。

 続く男子90キロ超級の原沢は指導3で反則勝ち。芳田もアジア大会2位の北朝鮮選手を撃破。素根と同じく団体要員として参戦した立川も勝ち、終わってみれば4−0の完勝。「コリア」は特例として18人までの登録が認められていたが、相手に強みを出させなかった。

 朝比奈は「日本は柔道大国。世界で一番強いのが日本だと見せつけるためにも、日本が連覇することが必要」と話した。12人のメンバーのうち、7人が今大会のメダリスト。個々に強いメンバーが試合中は立ち上がって仲間を応援。一丸となって金をもぎ取った。

 男子の井上康生監督(40)は「団体メンバーは来年、そして再来年の東京五輪へ期待している選手。いいきっかけにしてほしいという思いがあったが、しっかりいい形でつなげてくれた」。金メダル以外は負けとみられる団体戦。日本が競技発祥国のプライドを守った。 (木村尚公)

<男女混合団体戦> 2020年東京五輪では新種目として採用される。男子は73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子は57キロ以下、70キロ以下、70キロ超の計6選手で構成。今大会は勝敗が決した時点で試合が終わり、出場機会を公平に保つため最初に実施する階級区分を無作為で決める。勝ち進むにつれ、一つずつ後ろにずれる。勝利数が並んだ場合、無作為に選ばれた階級区分の選手による代表戦で決める。東京五輪でのルールは決まっておらず、今後も変更の可能性がある。4分間で決着がつかない場合はゴールデンスコア方式の延長戦を行う。世界選手権では17年に初実施され、日本が初代王者となった。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ