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【スポーツ】

[競歩]男子は22歳の野田が初V 東京五輪に向け新星現る

2018年4月16日 紙面から

男子50キロ競歩 3時間45分56秒で初優勝した野田明宏=石川県輪島市で

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◇日本選手権50キロ

 今夏のジャカルタ・アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権50キロ競歩は15日、石川県輪島市の日本陸連公認コースであり、男子は2回目の50キロ挑戦となる野田明宏(22)=自衛隊=が3時間45分56秒で初優勝を果たした。2015年世界選手権銅メダリストの谷井孝行(35)=同=は3時間52分33秒で2位。日本記録保持者の山崎勇喜(34)=同=は4位だった。

 途中棄権で記憶すら失った初挑戦とは全く違う光景、未来が目の前に広がる。右腕を突き出し、力強く優勝のゴールテープを切った野田は「初タイトルだったし、50キロの後半をしっかり我慢できてうれしさが込み上げてきた」と3時間45分に及ぶ長旅の末に手に入れた勝利の余韻に浸った。

 所属先の先輩でもあり、世界選手権銅メダリストの谷井に序盤は先行を許すも「自分は自分のペースでじっくり追い掛けようと思っていた」と冷静に歩き、27〜8キロで逆転。冷たい雨や風が吹き付ける悪条件にも「そこまで気にならなかった」とタフさも見せつけた。

 16年の高畠大会で50キロに初挑戦したが、「甘く見ていた。35キロすぎで低体温と脱水症状になり、倒れたことも覚えていなかった」とはね返された。だが、今年2月の日本選手権20キロで9位に終わってからは「東京五輪は50キロと決めていたので割り切った」と50キロへの移行を決断。谷井やリオ五輪銅メダルの荒井と40キロ、45キロの練習をこなしてきた成果を発揮した。

 日本陸連の今村文男競歩部長は残る選考会の結果次第と前置きしつつも、「インドネシアの気象を考えればアジア大会でメダルは取れる。有力候補の一人」と躍進を評価。昨夏のユニバーシアードに続き日の丸を背負う可能性は十分にある。お家芸にまた新星が誕生した。 (川村庸介)

<野田明宏(のだ・あきひろ)> 1996(平成8)年1月24日生まれ、大阪府和泉市出身の22歳。174センチ、58キロ。大阪・清風高で競歩を始め、高3の全国高校総体5000メートル競歩で4位。2014年に明大に進学。17年ユニバーシアード台北大会20キロ競歩で7位入賞。今春から自衛隊所属。

 

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