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【スポーツ】

[高校野球]仙台育英が18安打15得点の大勝で2回戦へ

2017年8月13日 紙面から

先発し6イニングを無失点に抑えた仙台育英・長谷川

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◇全国高校野球選手権<1回戦> 仙台育英15−3滝川西

 夏の甲子園準優勝2度の仙台育英(宮城)が18安打15点の猛攻で滝川西(北北海道)を下して初戦を突破した。宮城大会7試合全てに先発したエース長谷川拓帆投手(3年)が3ランで打線に火をつけ、投げては6イニング無失点で大勝に導いた。今年のスローガンは、スーパーサラリーマン戦士(SSS)たれ。次の相手は日本文理(新潟)に決まった。突出した選手はいなくても、全員がスーパー戦士になって悲願の初優勝を目指す。

 右翼スタンドへ打球が突き刺さると、右手を上げた。2回無死二、三塁で3ランは、公式戦では昨春の東北大会以来の本塁打。お立ち台で、仙台育英の長谷川は頬を緩めた。「追い込まれてから、しっかり食らいついた。バッティングは好きなんです」。チェンジアップを2球空振りしたが、高めに浮いた直球を冷静に引っ張った。

 一昨年の準優勝エース佐藤世那(現オリックス)が前日、宿舎に来て激励してくれた。「『まずは1勝しろ』と言われた。気が引き締まりました」。今春センバツの福井工大福井戦は2点リードを終盤に逆転され、初戦敗退。直球での力勝負で三振を取ることにこだわりすぎた。「センバツは自分がどんどん三振を取っていこうという感じだった。守備も安心できるので、今日は打たせる気持ちでいった」

2回表仙台育英無死二、三塁、右越えに3ランを放つ長谷川。捕手細矢=甲子園球場で(いずれも芹沢純生撮影)

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 制球を安定させるために8割の力で投げて、6イニングを2安打無失点。4回まで毎回先頭を出したが、三振ゲッツーを含めて3併殺。自己最速143キロに届かない140キロ止まりで奪った三振は5つだけ。4四球の分だけ減点して、自己採点は80点と高かった。

 毎年ユニークなテーマを掲げる佐々木監督が、スター不在の今年のチームに打ち出したのは「スーパーサラリーマン戦士(SSS)になれ」だった。「チーム全体が、ただ自分がやることをこなしているだけのサラリーマンみたいだった。日本をつくってきたのはサラリーマン。悪くはないが、スーパーな戦士になれということです」。SSSが一丸となり、2015年の準優勝の初戦12点を上回る15点につながった。

 長谷川は秋田市出身で小学校時代の楽天ジュニアのチームメートが西巻、佐川ら。仙台育英で一緒にやりたくて故郷を離れた。拓帆の名前は、帆船で海を渡って世界を開拓した先人のように、自分の世界を広げてほしいとの思いが込められた。アルプス席で見た先輩たちの準優勝。届かなかった優勝へ、エースが道を切り開く。 (小原栄二)

 

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