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【サッカー】

森保ジャパン、初陣を白星で飾る

2018年9月12日 紙面から

日本−コスタリカ 初戦を勝利で飾りベンチに戻ってきた槙野ら選手一人一人をねぎらう森保監督(中央左)=パナソニックスタジアム吹田で(斉藤直純撮影)

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◇国際親善試合 日本3−0コスタリカ

 森保ジャパン、初陣を白星で飾る−。森保一監督(50)率いるサッカー日本代表は11日、大阪・パナソニックスタジアム吹田での国際親善試合「キリン・チャレンジカップ」でコスタリカに3−0で快勝した。日本は前半16分、MF中島翔哉(24)=ポルティモネンセ=の右CKにDF佐々木翔(28)=広島=が頭で合わせたボールが相手のオウンゴールを誘って先制。後半21分には中島を起点に、FW南野拓実(23)=ザルツブルク=の代表初ゴールで加点し、試合終了間際には伊東純也(25)=柏=がダメ押しゴールを決めた。

 いつもの穏やかな表情は消えていた。森保監督は「特別な舞台に立たせていただいている」と奮い立ち、少しだけ胸を張った。ただ、感傷に浸ったのはほんの一瞬。君が代を歌い、キックオフの笛が鳴ると、「特別なものは感じなかった」。日本代表監督として、堂々とタクトを振った。

 長らく代表ブルーを支えてきた長谷部(Eフランクフルト)、本田(メルボルンV)が去り、主軸のW杯組もいない。先発の平均年齢は26・5歳。「自分の特長を最大限に発揮してほしい」。指揮官はシンプルに呼び掛け、新顔の20歳堂安、ともに代表3戦目の24歳中島と23歳南野を攻撃の軸に据えた。青山が中央で舵(かじ)を握り、若手3人衆が奔放なドリブルで、細かな連係で絡み合い躍動した。「勝利するためにアグレッシブにやりたいと思っていた」。競争意識をあおりつつ、自由を与えてピッチに放った采配が奏功した。

 全選手で練習できたのはわずか6度だけ。6日未明に北海道で大地震に襲われ、代表チームが被災した。台風21号の影響で、大阪の練習場所も変更を余儀なくされた。前代未聞の非常事態、まさに波乱の船出だった。

 だが、与えられた試練から逃げず、森保監督は選手たちに“使命”を全うするよう求めた。

 「自分たちが走って、粘り強く戦い、被災地へ励ましのメッセージ、エールを送ろう」

 選手たちは球際で体を張り、ファイトした。声を張り上げ、要求し合い、最後まで走った。技術、戦術以上に、絶対に勝ちたいという一途な思いが結集していた。

 「被災して準備は簡単ではなかったが、試合以上の成果があった。今日の試合でも生きたし、今後の人生にも生きてくると思う」

 4年後のW杯カタール大会に向け、単なる1勝を上回る、大きな初陣星だった。 (松岡祐司)

 

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