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【サッカー】

青山・新主将 被災者に「勝って思い伝えたい」

2018年9月8日 紙面から

札幌市内での練習後、ファンと記念写真に納まるサッカー日本代表の選手ら(日本サッカー協会提供)

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 サッカー日本代表は7日、北海道胆振(いぶり)東部地震の影響で国際親善試合・チリ戦(札幌ドーム)が中止になったため、札幌市内で約1時間半、トレーニングを実施した。地元の被災者ら約200人が見守る中、バチバチの紅白戦(35分、20分)で競争モードに突入。仕切り直しの初陣、コスタリカ戦(11日・パナソニックスタジアム吹田)に向け、新主将に就任したMF青山敏弘(32)=広島=は北海道の被災者と思いを共有するべく、「一つになって勝って、(思いを)伝えたい」と語った。

 紅白戦が始まると、ボールは自然と青山に集まった。指示を出し、助言を送り、巧みなパスを配球した。MF中島やFW浅野に鋭利なスルーパスを通し、決定機を演出した。あっという間にピッチ上を支配し、主力陣を統率していた。

 「全員で同じものを共有するいい練習だった。気持ちがこもっていた。(観戦に来た被災者らに)何か伝われば良かったかなと思いながらやりましたね」

 森保監督に仕え、広島でJリーグを3度制した。指揮官の戦術、戦略を知り尽くし、強者の精神とリーダーシップを併せ持つ絶対軸だ。5日の練習前、指揮官から新主将を通達され、決意を新たにした。

 「選手の思いを監督に伝えたいし、監督の思いを選手に伝えたい。自分ができることは限られるけど、みんなが力を合わせればできないこともできる。自分がチームをひとつにしていけるようにやっていきたい」

 前日6日の大地震で激しい揺れに驚き、被害の大きさに戸惑った。ただ、4年前と2カ月前、広島を襲った災害によって、「日常」を失う辛さを青山自身は痛いほど知っている。プロサッカー選手として、担うべき使命、11日のコスタリカ戦の意義を忘れてはいない。日本代表のプレー、勝利が、「日常」への第一歩になると、青山は信じている。 

  (松岡祐司)

 

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