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【首都スポ】[女子ラグビー]父は神鋼V7戦士 弘津は春から早大生!ラ組二世女子続々2019年2月2日 紙面から
父を超えろ! 7人制では東京五輪でのメダル獲得&15人制では21年W杯での決勝トーナメント進出を目指す女子ラグビーに、二世選手が続々登場している。7人制女子日本代表候補合宿に練習生として参加している弘津悠(はるか)=兵庫県立星陵高3年=は、神戸製鋼V7時代に活躍した元日本代表フッカーの英司さんを父に持ち、4月から早大に進学。元日本代表FB松田努さんの次女で高2ながら国際舞台を経験している松田凜日(りんか、国学院栃木高)に続き、ヒーローの娘たちがひのき舞台に上がる! (文・写真=大友信彦) ちょっと古い話だが、昨年10月に熊谷ラグビー場で開催された第1回全国U18女子セブンズ。女子高校生ラグビーの日本一をかけた戦いを見届けたベテランのアナウンサー氏は言った。 「この大会のベストプレーヤーは弘津ですね」 所属チームのSCIX(シックス)はプール戦で2位となり、プレート戦(5〜8位決定戦)の決勝で国学院栃木に敗れ6位に終わったが、背番号7をつけた弘津は縦横無尽の活躍。タックルされてもスピンしてかわし、倒れそうに見えて倒れない絶妙のボディーバランスで前へ進む。 「それはバスケットボールの経験が生きているかもしれません」 本人に問うと、そう答えが返ってきた。中学ではバスケ部だった? と聞くと、「はい。でも高校でも、バスケ部とラグビー部を兼部してたんです」とニッコリ。
神戸製鋼のV7戦士だった英司さんの影響で、小学校の頃から兵庫県ラグビースクールに通い、中学では故・平尾誠二さんが設立したSCIXへ。あわせて「ラグビーに役立つと思って」と学校では入部したバスケで県選抜入り。大谷翔平さながらの二刀流ラ組女子なのだった。 「高2で膝をケガしてからはバスケは休部状態でした。でも、もともと将来はラグビーをするつもりだったんです」 父は大工大高−同志社大−神戸製鋼と関西のエリート街道を走ったが、娘は親元を離れ関東へ。今春、早大に進学する。 「父さんは、関東へ行くことには複雑そうでしたね(笑)。でもラグビーをやるなら関東の方がたくさん試合できるし、代表候補の合宿にも参加しやすい。将来は海外に行くような仕事をしたいし、勉強の面も考えて早大を志望しました」
中学まではBKだったが、練習生として参加しているサクラセブンズ候補の合宿では父と同じFWでプレー。スクラムにも取り組んでいる。 「父さんのおかげで私もラグビーをやっているんだし、感謝してます。父さんは、前は何も教えてくれなかったけど最近は技術的なこと、タックルなどコンタクトプレーについてアドバイスしてくれます。まだ先輩たちとは差があるけど、追いつけない差じゃないと思う。日々成長して東京五輪を目指したい」 華麗なステップとボディーバランスに、父譲りの激しさが加われば鬼に金棒。“メイドイン関西”のラ組女子が、首都に乗り込んで東京五輪を狙う! ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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