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【首都スポ】

[大学ラグビー]きょう明大VS天理大! 22大会ぶり頂点へ紫紺軍団メイジ出撃

2019年1月12日 紙面から

明るい表情で練習に打ち込む明大の福田主将(左)=東京都世田谷区の明大八幡山グラウンドで

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 ラグビーの第55回全国大学選手権は12日、東京・秩父宮ラグビー場で、前回準優勝の明大(関東対抗戦3位、4位枠)と、初優勝が懸かる天理大(関西1位)が対戦する。優勝12回を誇る名門・明大の最後の優勝は1996年度。今季はくしくも、優勝を逃した翌97年度に主将だった田中澄憲監督(43)の就任1年目で、主将は田中監督の現役時代と同じSHの福田健太(4年・茗渓学園)だ。22大会ぶりの王座奪回へ、紫紺の軍団が長い眠りから目覚める! (文・写真=大友信彦)

 「やっとスタートラインに立てますね」

 11日、北風が吹き付ける東京都世田谷区の八幡山グラウンドで、決戦前日練習を終えた明大の福田主将が表情を引き締めて言った。

 「(昨年)2月にこのチームをスタートさせたときから、1月12日の決勝をターゲットにしてきましたからね。やってきたことを思い切り出すだけです」

 決勝の舞台までの道のりは、順風ではなかった。春季大会と夏の練習試合では帝京大を破ったが、天理大には2戦2敗。秋の対抗戦でも帝京大には勝ったものの、慶大と早大に敗戦。大学選手権では対抗戦4位扱い、組み合わせでも8位までのシードから外れ、3回戦、準々決勝とも遠征を強いられる厳しい組み合わせとなった。

 「でも、そのおかげでタフになりました」と福田主将は振り返る。

 「負けの中から多くのことを学べたし、4年生の結束が強くなった」

 大学選手権に突入する前、4年生全員で食事会を開き、近くのスーパー銭湯へ行った。

 「19人で一緒の露天風呂に入りました。僕らも気を使って片方に固まってたんですが、他のお客さんは引いてましたね」と副将のFW井上遼(4年・報徳学園)は恐縮したが、4年生たちは文字通り、裸になって本音をぶつけあい、このチームで勝ちたいという気持ちを確かめあった。福田主将も、同期生からの率直な指摘に耳を傾けた。

 関西王者の天理大を迎える決勝。準決勝の早大戦に続き、田中監督はリザーブに控えSHを置かない布陣を取った。

 「もしもの事態に備えるより、リザーブには流れを変えられる攻撃的な選手を置きたい。リスクはあるけれど、攻める気持ちで行く。僕らはチャレンジャーですから」

 監督のメッセージは主将にも届いている。

 「僕のことを信用してくれているんだな、『80分行くぞ』ということだな、と受け止めてます。フィットネスは僕の持ち味ですし、問題ない」

 対抗戦で2敗を喫した明大に対し、天理大は関西では3年連続全勝。下馬評も、帝京大を圧倒した天理が上だ。ノーシードから勝ち上がったイバラの道のりは、22年間の回り道の縮図。紫紺の軍団は、勝てなかった時代の先輩の思いも背負って、秩父宮に立つ。

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