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【首都スポ】

[高校ラグビー]花園で早実旋風起こす ワセダDNA受け継ぐジュニア

2018年12月21日 紙面から

全国大会出場は82年ぶりだが、開催地が花園となってからは初めて。「旋風を起こすぞ!」と誓う早実フィフティーン

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 花園で赤黒旋風を! 27日に開幕する第98回全国高校ラグビー大会(花園)に、82年ぶりに出場するのが東京の早実。父が現・早大監督という相良昌彦主将(3年)を筆頭に、早明戦や全国大学選手権で活躍したDNAを受け継ぐ赤黒ジュニアと、高校からラグビーを始めたたたき上げがミックスされたハイブリッド軍団だ。兄貴分の早大は22日、大学選手権4強入りを懸け、秩父宮ラグビー場で慶大と対決する。ラグビー選手にとって大目標である年越しをかけ東西で熱い戦いが始まる! (文・写真=大友信彦)

早実の相良主将は国学院久我山との決勝で2トライを挙げた=秩父宮ラグビー場で

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 名門復活か、むしろ初陣と呼ぶべきか。全国高校ラグビーに東京第1地区を勝ち抜いて出場を決めた早実こと早稲田実業学校の全国大会出場は「82年ぶり6回目」だ。

 前回出場は1936(昭和11)年度の第19回大会。戦争による中断をはさんでいるため、大会としては「79大会ぶり」。

東京予選決勝で、SHの位置に入るスペシャルプレーでトライを挙げたWTB今駒

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 そして、当時の会場は兵庫県の南甲子園運動場だった。つまり、早実は花園には初参戦となるのだが、その花園切符を獲得した早実は、兄貴分の早大から引き継いだ「赤黒ジャージー」のDNAがひしめいている。

 相良主将の父は91年度早大主将で、今季から早大監督の南海夫さん(49)。大学選手権でトライを量産した父譲りの攻撃力で、国学院久我山との決勝では2トライ。

 「父にラグビーを教わった記憶はないけど、今年は家の中でラグビーの話題が増えたかも。主将の心得とか、助言をもらっています」

父と同じSOで、早実を引っ張る守屋

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 その決勝で先制トライを決めたWTB今駒有喜(3年)の父・憲二さん(52)は87年度の早大日本一メンバーで、サントリー、日本代表で活躍した。U−17日本代表主将経験を持つゴールキッカーのFB小泉怜史(3年)の父・剛さん(51)は、今駒さんの1学年下の控えSO。司令塔のSO守屋大誠(1年)の父・泰宏さん(48)は、相良監督と同期で90年度の大学選手権準優勝チームでSOだった。

 と並べると、いかにも才能軍団と思われそうだが「ウチで個人で勝負できる選手は彼らと副将のCTB植野(智也=3年)だけ。あとは高校から始めた選手ばかりで、中学では英語部だった選手も」と大谷寛監督(41)は苦笑する。

 ある練習試合でメンバー表を交換した際、相手の監督に「1、2年生が多いし来年は強そうですね」と言われたという。

 「じゃなくて、層が薄いから下級生を出さざるをえないんです(笑)。ただ、下級生時代から試合に出ている分、実戦の経験値が高いのはウチの選手たちの強みになっている。特に今季は、たたき上げの選手の伸びがすごくて試合ごとにメンバー選考に悩む。こんなシーズンは初めてです」

 かくして現在も、花園最終登録に向け激しいチーム内競争が行われている。11月の東京都予選決勝時のベンチ入り25人から、週明けに決まる決戦メンバーでは違う名前が入っているかも。

 さあ、花園だ。

 「今までは考えたこともなかったけど、ラグビーに携わる者なら誰でも憧れるのが年越し。花園で、選手と一緒に新年を迎えて“あけましておめでとうございます”といきたいですね」と大谷監督は笑う。初戦は沖縄の名護。勝ったら2回戦はBシードの強敵・流通経大柏に、年越しをかけてチャレンジだ。

 赤黒ジュニア&たたき上げのミックス軍団。82年越しの挑戦が始まる。

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