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【首都スポ】

[大学駅伝]三大レースを前に4大学スポーツ紙が注目ランナー紹介

2018年10月3日 紙面から

 今年も駅伝の季節がやってきました。大学(学生)三大駅伝は、今月8日の出雲全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)で幕を開け、11月4日に全日本大学駅伝(全日本駅伝)、来年1月2〜3日に、大人気の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)が行われます。シーズン開幕を前に、本日の首都スポでは大学スポーツ新聞4紙が選定する「わが校の注目ランナー」をお届けします。

◆[早稲田スポーツ]千明龍之佑 耐えて開花

日本学生対校選手権5000メートルで必死に前を追う千明(岡部稜撮影、早稲田スポーツ新聞会提供)

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 今年の早大のルーキーは粒ぞろいだ。その中でも、大学生の大会でいち早く結果を残したのは、千明龍之佑(ちぎら・りゅうのすけ、スポ1=群馬・東農大二)である。入学時から「一発大きな結果を残したい」と意気込んでいた千明は、春先から数々の大会や記録会に出場。しかし、その度にレース中盤で気持ちが切れて、前を追うことをやめてしまう。大外しはしないが、大きな結果とは言い難い試合ばかりだった。

 そこで千明は夏合宿のテーマを『耐える』と定め練習を積んだ。迎えた日本学生対校選手権。5000メートルに出場した千明は中盤で入賞圏外となるも、前の選手に食らいつく。そして、レース終盤で順位を押し上げ6位入賞を果たした。見事、『耐えるレース』を体現してみせたのだ。

 持ち前の安定さに加え『耐える』ことを手にした千明は「学生三大駅伝すべてに出場し結果を出したい」と駅伝での抱負を語る。この夏で一皮むけたルーキーがチームの目標である『学生三大駅伝全てで3位以内』に導いてみせる。 (平松史帆)

◆[明大スポーツ]阿部弘輝 エースに成長

昨年の全日本大学駅伝で力走する阿部。7区で区間新を樹立した(明大スポーツ提供)

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 安定した走りが光る、注目のエースだ。昨季、箱根予選敗退と屈辱を味わった明大。どん底からの脱却のカギは、阿部弘輝(政経3=学校法人石川)に託された。今年に入り、大舞台で外さない強さを見せる。関東学生対校選手権3位、日本選手権5位。全日本駅伝予選では日本人トップと、文句なしの「エース」へと成長した。

 飛躍の裏には、懸命な努力があった。期待のルーキーとして入学した阿部だが、駅伝デビューの全日本駅伝では区間17位。2年次も全日本駅伝予選で大ブレーキと、実力を発揮できない日々が続いた。それでも「速いより強い選手になりたい」と前を向き続けた阿部。苦手なピーキングや中間走を強化し、今季は「勝ち切ること」を徹底。常に自分の走りと向き合う謙虚な姿勢が、快進撃へとつながった。「自分が明大を引っ張る」。その足取りに、迷いはない。

 低迷期とは言わせない。紫紺のいない箱根を経験し、挑戦者として挑む今季。「強い明大を取り戻す」。リベンジの思いを込めたその強い足取りで、紫紺復活の道を先導する。 [仁科せい]

◆[スポーツ東洋]相澤晃 強さ&安定感

関東学生対校選手権の5000メートル、1万メートルで入賞を果たした相澤(小野由佳莉撮影、スポーツ東洋提供)

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 三大駅伝で東洋大を勝利へと導くキーマンとなるのが、主力を担う相澤晃(済3=学法石川)だ。昨季の全日本駅伝で1区区間賞を獲得。続く箱根では華の2区に抜てきされると、区間3位の走りで往路優勝に大きく貢献。一気に鉄紺のエース格へと成長を遂げた。

 春先のトラックシーズンでは4月に1万メートル、7月に5000メートルの自己ベストをそれぞれ更新。この結果に「狙った大会で記録を出せたことは力になった」と手応えを口にした。また、今季出場した公式戦全てで入賞するなど勝負強さを発揮。抜群の安定感と強さは、他大学を脅かしたはずだ。

 夏場は駅伝を意識し、距離を踏むことに重きを置いてきた。その中で、8月のアメリカ合宿でタフなコースでのレースを経験。「ここで得たものを三大駅伝に生かしていけば、しっかり最後まで走り切れる」と、海外だからこそ得られたものは大きい。

 駅伝シーズンに向け、良い刺激を受ける機会となったに違いない。「駅伝では区間賞を狙いたい」と相澤。鉄紺の誇りを胸に、彼は力強く走り出す。 (小野由佳莉)

◆[帝京スポーツ]横井裕仁 最強世代けん引

関東インカレ男子2部ハーフマラソン決勝で畔上(左)と並走する横井(中村和也撮影、帝京スポーツ提供)

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 箱根駅伝3位入賞を目指す帝京大にとって、横井裕仁(医療4・津島)の存在が欠かせない。昨年度の箱根駅伝では2年連続となる6区を務め、区間4位の快走で5人抜き。「たすきをつないでくれた往路の人たちのおかげ」と往路12位から7位まで押し上げ、本学のシード権獲得の立役者となった。

 今年5月に行われた関東学生対校選手権男子2部ハーフマラソン決勝。横井は3位(日本人2位)入賞を果たし、畔上(あぜがみ)和弥(医療4・関根学園)と日本人ワンツーフィニッシュを飾った。2人が並走する場面もあり「畔上が後ろとの差を教えてくれた」と、まさに2人の力で勝ち取った表彰台だ。

 先月の日本学生対校選手権男子1万メートル決勝では、序盤から先頭集団に食らいつき6位(日本人4位)入賞。「日本人8位以内を目標としていた」。自身の走りを結果で示すのが、横井の魅力の一つである。いよいよ始まる駅伝シーズン。最上級生となった横井はどの区間でも、安定した走りを見せるはずだ。本学史上最強世代をけん引する。 (中村和也)

 ※選手の学年・出身校、筆者の署名は各紙の表記

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