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【首都スポ】

[サッカー]小池、2022年W杯メンバーヘ 流通経大からシントトロイデンへ移籍

2018年8月30日 紙面から

流通経大からシントトロイデンへ移籍した小池=茨城県龍ケ崎市で(福永忠敬撮影)

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 関東大学サッカー1部リーグで活躍中だった1人の選手の欧州挑戦が決まった。流通経大の攻撃的左サイドバックだった小池裕太(4年・新潟U−18)がベルギー1部リーグのシントトロイデンとプロ契約を結び、21日に発表された。大学のシーズンを残しての海外移籍は異例だが、周囲の勧めもあって決断した。抜群のスピードで左サイドを攻め上がる21歳は即戦力になれるのか? セットプレーのキッカーとしても見せ場をつくれるレフティーに、日本を出発する直前に話を聞いた。 (取材・構成、関孝伸)

 −いきなりの海外挑戦です

 小池「最初から海外でプロ選手になることなんて、まったく考えていませんでした。Jリーグのクラブで結果を残してから行ければいいかなという風に思っていました。6月くらいに海外のクラブから具体的な話がきたんですけど、だいぶ悩んで、いろいろな人に相談しました。そのときに金崎夢生選手(鳥栖)と電話で話す機会があって、『(小池の現在の年齢である)21歳はサッカー選手として全然若くはないし、チャレンジできるときにした方がいい』と言われました。(海外挑戦を決断するにあたって)その言葉が結構大きかったです」

 −流通経大の中野雄二監督とはどのような話をしましたか

 「監督からは『(Jクラブよりも)海外のチームに行った方がいい』と言われました。『おまえが日本代表選手になりたいのであれば、海外で活躍した方がチャンスがある』ということでした。『もしも海外でダメだったとしても、日本に戻ってこられるから』と言われて、それでチャレンジしてみようかなと思いました」

 −7月にポルトガル1部リーグのポルティモネンセの練習に参加しました

 「(元日本代表監督である)岡田(武史)さんと中野監督と自分の3人で話す機会があったんですけど、ポルティモネンセの練習には岡田さんのつながりで行けることになったみたいでした」

 −練習試合でゴールを決めるなどの活躍を見せていたので、ポルティモネンセにそのまま加入するのだろうと思っていました

 「縦に速いサッカーをしていたので、(スピードがある)自分のスタイルに合うと思ったんですけど、いろいろあって、契約には至りませんでした」

 −日本に一度帰国しましたが、そこから今回のシントトロイデン入りの話が持ち上がったのですか

 「シントトロイデンからはポルトガルに行く前に話があって、帰国した後に具体的になっていきました。シントトロイデンの練習には参加していないんですけど、今の左サイドバックの選手が右利きで、左利きの左サイドバックがいないということだったので、自分が試合に出るチャンスがあるかなと思いました」

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 −シントトロイデンには、日本代表のMF遠藤航選手、U−21日本代表のDF冨安健洋選手、元浦和のMF関根貴大選手と、3人の日本人が所属しています

 「それも、シントトロイデンがいいんじゃないかと思った理由の一つです」

 −プロ選手になるにあたっての意気込みを聞かせてください

 「自分は4年後のW杯のことを少なからず意識しています。そのメンバーに選ばれるためにも、まずはクラブですぐにでもポジションを奪って、結果を残していきたいと思います」

 −リーグ開幕後の加入ですが、不安などはありませんか

 「ポルトガルに行ったときも2、3日程度でチームに慣れましたし、不安はありません。コンディションも問題ありません。行くからには自信を持つことが絶対に必要ですし、(やれるという)強い気持ちを持っています」

 −結果を出さなければならないというプレッシャーはありますか

 「プレッシャーはそこまでないですけど、結果を残さなければいけない状況であることはわかっています。自分はそういう状況の方が力を発揮できるタイプです」

 −流通経大では大学日本一に輝き、ユニバーシアード日本代表としても金メダルを獲得しました

 「去年のユニバーシアードで世界一になったことが大学時代の一番うれしい思い出です」

 −流通経大でやり残したことはありますか

 「リーグ戦で優勝したかったです。今年はリーグ戦のタイトルを取りたいと思っていたのに、結果をなかなか出せませんでした(現在7位)。そういう中でチームを離れるので、みんなに申し訳ない気持ちがだいぶあります」

 −その分もベルギーで頑張ってください

 「どこのチームに行っても、右利きの左サイドバックには負けたくありません。そこのポジションでは、左利きの選手が絶対的(な存在)にならなければいけないと感じています。日本代表に入って、日本代表でもそういう存在になるのが、自分が目指すところ。そうなるためにも、(ブラジル代表の攻撃的左サイドバックである)マルセロを参考にしたりしながら、攻撃に出ていくタイミングやキックの精度を磨いていきたいと思います」

 −W杯以外にも、先の目標が何かありますか

 「ドイツやイングランドとかのビッグクラブでプレーしてみたいので、そうなるように頑張ります」

2016年4月16日、関東大学1部リーグの明大戦で、直接FKを決め喜ぶ流通経大時代の小池(右から2人目)。同3人目は現J2岡山の塚川、同4人目は現J1仙台のジャーメイン=龍ケ崎市陸上競技場で(武藤健一撮影)

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◆小池裕太ア・ラ・カルト

 ◆せっかくオープンしたのに… 温泉に入って体をリラックスさせるのが好き。流通経大サッカー部の寮の近くに天然温泉施設がオープンしたところだったが、今回の移籍で通えなくなってしまった。実に残念だ。

 ◆異国の地 遠征などで過去に訪れた外国の町のうち、印象に残っているのはポルトガルのポルティモン。リゾート地で海がきれいだった。散歩が好きなので、今はシントトロイデンの町並み散策を楽しみにしている。

<小池裕太(こいけ・ゆうた)> 1996(平成8)年11月6日生まれの21歳。宇都宮市出身。171センチ、67キロ。同市の西保育園に通っていた3歳の頃にサッカーを始めた。小学時代はウィングス鹿沼SCとFCスピリットでプレー。中学時の宇都宮チェルトFC(現FCアネーロ宇都宮)を経て新潟ユース(現新潟U−18)に進んだ。流通経大では1年時から主力。2年時には鹿島の特別指定選手として登録され、ナビスコ杯(当時)でピッチに立った。昨年のユニバ優勝メンバー。関東大学1部リーグで通算70試合に出場し、4ゴール16アシストを記録した。

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