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【首都スポ】

わが校期待の駅伝ランナー!! スポーツ東洋は山本修二

2017年10月3日 紙面から

関東インカレのハーフマラソン決勝で2位を勝ち取り、満面の笑みを浮かべた山本(スポーツ東洋提供)

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 まもなく大学の駅伝シーズンが開幕します。首都スポでは今月から来月にかけ、大学スポーツ新聞競演企画として、注目選手紹介を3回に分けて掲載します。第1弾は、9日に行われる第29回出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)に向け、スポーツ東洋とスポーツ法政がそれぞれ3年生を紹介します。なお、今シーズンの東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会は今月14日(本戦=来年1月2〜3日)、全日本大学駅伝対校選手権は11月5日にそれぞれ開催されます。

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 常勝・東洋大“鉄紺のエース”。そのあまりにも大きな器に挑もうとしているのが山本修二(3年・遊学館)だ。これまで東洋大の黄金期を支えてきた柏原、設楽兄弟、服部兄弟。厚い選手層と彼らのような絶対的エースの活躍が光る東洋大だが、今季はその絶対的エースという存在を欠いている状況だ。指揮を執る酒井監督いわく「指導してきた中でチーム力としては一番低い」。また相次ぐ4年生の故障もあり、チームとして万全の状態を迎えることができていない。しかし、その中でも3年生の山本が着実に力をつけ、エースの座をひたすらに狙い続けている。

 苦い経験が強い自覚を生んだ。きっかけは昨季の箱根駅伝にさかのぼる。当時2年生ながら各校のエースが集う花の2区に起用されるも、結果は区間11位。トップで受け取ったタスキを8位まで落としてしまった。「もう一度一から」。悔しい箱根路から決意を新たに3年目のシーズンを迎えた。

 今季に入ってからはめまぐるしい活躍を見せている。5000メートルで13分56秒、1万メートルで28分50秒とトラックでは自己ベストを立て続けに更新し、著しい成長を遂げている。さらに関東学生対校選手権(関東インカレ)でのハーフマラソンは圧巻の走りを披露した。早々と集団から抜け出すと、山梨学院大の大砲・ニャイロとの一騎打ち。最後にはニャイロに敗れるものの、日本人トップの2位でゴール。勝ち取った銀メタルを手に、表彰台では満開の笑顔が咲いた。

 チームを引っ張るのは結果だけではない。率先してチームメートに声を掛け、明るい雰囲気づくりを常日頃から心掛けている。「チームにいい影響を与えられる選手になりたい」。走りだけでなく、ささいな言動、行動に気を配る姿こそ、彼が持つエースの理想像だ。

 目前に迫る出雲駅伝。昨季はメンバーに入りながらも出走はなく、3年目にして初めての出雲駅伝が予想される。最長区間である6区の起用が有力視されている山本。「逆転の6区」ともいわれる熾烈(しれつ)な争いを勝ち抜いてこそ、エースの自覚が問われる。「誰もが認めるような力をつける」。開幕する3大駅伝へ、山本修二“エースへの覚醒”が、東洋大に新たな風を巻き起こす。 

  (大谷達也)

◆筆者のひと言

<大谷達也(おおたに・たつや、法学部2年)> 「山本選手は平地だけでなく、山登りの適正も抜群! 夏に山形県で行われた合宿では、山の神・柏原竜二を育てた蔵王坊平高原の標高1000メートルを駆け上がるタイムトライアルで、終始トップでチームを引っ張っています。次世代の山の神誕生も、もしかしたら…。今年の駅伝シーズンも楽しみで仕方ありません!」

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 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。

 

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