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【首都スポ】

[大学サッカー]流通経大の快進撃支えるWボランチ 4年生コンビの石田&守田

2017年5月19日 紙面から

流通経大の心臓部、ダブルボランチのMF石田(左)とMF守田=茨城県龍ケ崎市の同大サッカー場で(北田美和子撮影)

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 第91回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は第5節までを消化した。首位を行くのは昨季8位で8季ぶりのリーグ制覇を目指す流通経大。初戦こそ落としたが、第2節からの4連勝でトップに立った。快進撃を支えているのはMF石田和希主将(4年・流通経大柏)とMF守田英正(4年・金光大阪)が組むダブルボランチだ。心臓部が機能し、チームを浮上させた。 (関孝伸)

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 MF守田の2017年は輝きの中でスタートを切った。大学選抜チーム同士によって争われる2月のデンソーカップチャレンジ(デンチャレ)で関東Aの優勝に貢献し、大会MVPに選出されたのだ。

 「周りから評価されていることやチームに貢献していることが実感できたので、すごく大きな自信になりました」

 ボール奪取を得意とするボランチで、相手のチャンスの芽を摘み、味方の攻撃の第一歩になる。豊富な運動量でさまざまな局面に顔を出し、ゲームをコントロールする。ただ、昨季までは流通経大のチーム事情により、右サイドバックのポジションに入ることも多かった。今季は満を持してのレギュラーボランチ。まずはデンソーカップチャレンジでボランチを務め、“本職”での手応えを得た。

 「デンチャレで活躍できたプレーをチーム(流通経大)に持ち帰らなければいけない、MVPにふさわしいプレーをしなければならないと強く意識しました」

 黒星発進となったリーグ開幕戦では、「気負いすぎたようです」と本来の実力を発揮し切れなかったものの、肩の力が抜けた第2節以降の試合では存在感を放っている。

 「ある意味、開き直りました。自分のプレーがどう見られているかを気にするよりも、とにかくチームが勝てばいいと思うようになりました。今はがむしゃらにやっています。自分の守備がチームの得点に直接的につながっている場面もありますし、(出来は)いいんじゃないかと思います」

 守田が調子を上げると同時に、チームも上昇気流に乗った。その結果、現在首位。「合格点を与えられるプレーができています」という自身のパフォーマンスが継続されるならば、流通経大の強さは盤石だろう。

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 今季の流通経大は特別なチームと言える。付属校である流通経大柏高出身の4年生が多いが、彼らは4年前の高円宮杯U−18リーグ・チャンピオンシップを制して高校年代の頂点に立った覇者たちなのだ。

 その日本一チームでリーダーだったMF石田が4年の歳月を経た今回も主将を務めることになった。「(流通経大は)個性の強い選手が多いチームです。それをまとめられるのは今年の場合は彼しかいません」と、中野雄二監督が絶大な信頼を寄せる石田が主将に就任したのは、必然の流れだった。

 石田の言葉はチームに多大な影響を及ぼす。それが如実に表れたのがリーグ開幕戦だった。0−2で前半を終えたが、石田がハーフタイムにげきを飛ばし、そこから試合を圧倒的に支配した。1点を返すにとどまったものの、次以降につながる敗戦だった。

 「これまでの流大はトレーニングでできていることがゲームで出ない傾向があると思っていました。開幕戦の前半がまさにそうだったので、『これじゃダメだから、やってきたことをしっかりと出そう。自信をもって、堂々とやろう』ということを伝えました」

 指示そのものは単純だったが、石田が声をかけたことで、チームは激変した。メンバーを奮起させる力が石田にはある。

 そして、精神的支柱としての役割だけにとどまらず、指揮官が「賢い選手」と評する通り、肝心となるプレーのクオリティーも高い。今季は従来の左サイドバックではなく、ボランチに挑戦しているが、吸収力があり、試合を重ねるごとに成長を感じさせる。

 「周りに生かされる立場のサイドバックよりも、周りを生かすボランチの方が選手としての幅が広がりますし、おもしろいです。ボールを奪うことも楽しくなっています」

 新鮮な気持ちで、はつらつとプレーする石田の姿が、チームをさらに活性化させるに違いない。

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