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【首都スポ】

[大学サッカー]桐蔭横浜大、反攻のキーマンはFW石川大地&DF真鍋旭輝!!

2017年5月5日 紙面から

 各チームが3試合ずつを消化した第91回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は、6日と7日に第4節を戦う。昨季10位の桐蔭横浜大はここまで1分け2敗の勝ち点1と苦戦が続く。初勝利を挙げるためには、エースで覚醒が期待されるFW石川大地(4年・水戸啓明)に早くゴールがほしいところだ。センターバックの真鍋旭輝(2年・大津)には、痛恨のオウンゴールからの巻き返しが期待される。 (関孝伸)

自身初の10ゴールを目標に掲げる石川=横浜市青葉区で(岩本旭人撮影)

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◆FW石川「闘志を前面に」

 FW石川はアタッカーに不可欠な要素をすべて備えている。その高い技術はあらゆるプレーを可能にし、さまざまな攻撃パターンを生み出せる。J3・YS横浜と対戦した天皇杯神奈川県予選の決勝(4月9日)では、相手の樋口靖洋監督が試合中に何度も「うまい」と感嘆したという。

 しかし、その才能はまだ十分には発揮されていない。エースとしてはゴールを求められるが、昨季のリーグ戦ではわずかに2得点。自身も周囲も不完全燃焼に終わった。

 「点を取ることにこだわって、あがいたつもりでしたけど、結果は出ませんでした」

 ゴールを渇望する思いがある一方で、ボールを失うことを必要以上におそれ、リスクを回避する傾向に陥っていた。

 「自分で仕掛けないで周りを使っちゃったりとか、逃げるプレーや安全なプレーが多かったように思います」

 高校時代まではもっと自分でガンガンと勝負していた。今季は昔を思い出し、原点回帰の年にする。

 「1対1の場面でチャレンジする回数を増やしていきます。シュートにも自信がありますし、積極的に打っていこうと考えています」

 加えて、“熱”不足の克服にも挑む。今まではどこか冷めていて、怒るようにしてパスを要求することはまずなかった。パスが来なかったら来なかったで、感情を表に出さずに、「あぁ」と心の中でため息をつくだけだったが、それをあらためた。「ボールをもっとよこせ!」と強く主張し、声を荒らげるのも辞さないことにした。

 うまい選手からこわい選手に−。今リーグ初得点はまだだが、意識を変えたことは間違いなく、眠りから目覚める日は近い。「次こそは点を取りたいですし、今年はどんどん取ります」と自身初となる関東大学リーグ10ゴールを自らに課す。

◆石川大地ア・ラ・カルト

 ◆通過電車が苦手 自身が利用する駅は「各駅停車」しか止まらない。「急行」は通過するのだが、目の前を通りすぎていくその「急行」電車が大の苦手だ。「通過していく音や迫ってくる圧迫感がなぜかすごく嫌いなんです。急行が入ってくるときは音が聞こえないように待合室に逃げ込んでいます」

 ◆潔癖性? 例えば、履物類がきちんと並んでいないと、とにかく気が済まない。自宅はもちろんのこと、出かけた先のトイレのサンダルなども見すごせない。複数組の履物が乱れていた場合、自分が使う物以外もそろえておく。

<石川大地(いしかわ・だいち)> 1996(平成8)年2月22日生まれの21歳。茨城県神栖市出身。178センチ、73キロ。同市立息栖小1年のときに息栖サッカースポーツ少年団でプレーを始めた。神栖二中から水戸啓明高へ。高3時の全国高校選手権で3回戦まで進出、大会優秀選手となり、日本高校選抜のメンバーにも選ばれた。桐蔭横浜大では入学直後から主力。昨季は全日本大学選抜の台湾遠征に参加した。

守備の中心として活躍を誓う真鍋

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◆DF真鍋「芽生えた自覚」

 DF真鍋の昨季ルーキーイヤーは順風満帆だった。レギュラー選手が故障し、開幕から出場。その選手の復帰後もポジションをほぼ守り抜いた。

 開幕戦ではFW松本孝平(現名古屋)を擁する国士舘大を相手に、痛快な完封劇を演じた。

 「大学リーグのレベルがわからない中で、最初の試合をゼロで抑えたのは大きかったです。自信になりましたし、その後も自信をもってやることができました」

 試合を重ねるごとに成長し、関東大学選抜AとU−19全日本大学選抜のメンバーに名を連ねた。しかし、手放しで喜んでもいられなかった。

 「1年目がうまくいきすぎた分、2年目が心配でした」

 そして、その不安はいきなり現実のものとなった。今季初戦を自らのオウンゴールなどにより、逆転で落とした。最悪のスタート。だが、悪夢を引きずりはしなかった。

 「そういう部分は高校時代に教わりました。先輩の(車屋)紳太郎さん(現川崎)が負けても普通の顔をしていると聞いたのがきっかけです。そういう方がいいのかなと思って、すぐに切り替えるようになりました」

 敗れはしたものの、直近の筑波大戦で、チームも個人も浮上の手応えをつかんだ。

 「ロスタイムにやられて負けましたけど、それまでは集中して、ほとんどやられていませんでした。そういう集中したゲームができれば、結果はついてくると思います」

 無我夢中だった1年目を経て、主力としての自覚が芽生えている。

 「去年は(上級生に)ついていく感じでしたけど、今年はチームを引っ張って、ゼロで抑える試合を増やしていきます」

 得意のヘッドで相手の攻撃をピシャリとはね返し、チームに勢いをもたらしていくつもりだ。優しい顔をした“ベビーフェースの用心棒”が自陣のゴールに鍵をかける。

◆真鍋旭輝ア・ラ・カルト

 ◆読書にハマっている 最近読んで印象に残ったのは青春小説の「君の膵臓をたべたい」。同書は映画化もされ、7月28日から公開される。「映画を見るのも好きなので、これ(『君の膵臓をたべたい』)もたぶん見に行きます」

 ◆温泉好き 近くの施設に1人で入りに行く。離れたところの温泉には、出向く時間をつくることが難しいため、行きたくてもなかなか行けない。「箱根(神奈川)に行ってみたいです。地元の九州で入ってみたいのは黒川温泉(熊本)と別府温泉(大分)です」

<真鍋旭輝(まなべ・ひかる)> 1997(平成9)年10月17日生まれの19歳。熊本市出身。180センチ、70キロ。同市の第2さくら体育幼稚園年中組のときにサッカーを始めた。アッズリーノ熊本とブレイズ熊本を経て大津高へ。大津時代の最高成績は3年時の全国高校総体ベスト16。桐蔭横浜大では入学直後からスタメン入りし、関東大学選抜AとU−19全日本大学選抜のメンバーに選ばれている。

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