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【競馬・ボート・競輪】

[ボート]あす開幕!江戸川G1「関東地区選手権」

2018年2月7日 紙面から

 各地区選のトップを切って開催されるGI「第63回関東地区選手権」があす8日、江戸川ボートで幕開け。群馬、埼玉に地元東京の3支部から、A1級を中心としたえりすぐりの関東トップレーサーが激突。“江戸川ご存じ”石渡鉄兵、先の平和島周年で優勝した長田頼宗らが束になり昨年のMVP・桐生順平、GPファイナリストの毒島誠ら強敵を迎え撃つ。浜名湖クラシック出場権利を懸けたラストバトルを制するのはいったい誰だ!?

地元GI決戦に燃える後藤翔之

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◇逆襲東京 後藤、必勝態勢

 今年の江戸川正月開催。次代の東京支部のエース候補でもある後藤翔之が、1カ月後の地区選に向けて確かな手応えをつかんだ。

 この時、引いた57号機は前検日の時点で2連対率25%少々しかない、いわゆる低調機。しかし、それを全く苦にせず序盤は(2)(1)(1)着の好成績。「去年は江戸川を全然走ってなくて調整に不安がありました。でも、この時は持ってるペラのゲージがハマって乗り心地がいい状態になってました。だから今回も多分、乗り心地はくるんじゃないかと思います」。早めにアドバンテージを得たことで、後藤からは強気のコメントが返ってきた。

 3月のクラシック出場へこれがラストチャンス。東京支部からはまだ前沢丈史しか出場権利を持っていない。「もちろん意識はしますよ。それに今年は他のSGの権利も取りたいですしね。ここで成績を残せればオーシャンカップの権利も出てくる。記念に呼んでもらえているうちに結果を出したいですね」。1月の平和島周年では地元の先輩でもある長田頼宗が優勝した。同年代としてこのまま離されるわけにはいかない。関東を統一しSG戦線の扉を開いてみせる。

◆地元エース・石渡 “江戸川鉄兵”の神髄見せる

 地元エースの石渡鉄兵が「江戸川は抑えていても、勝手にモチベーションが上がるんですよ」と熱い思いで挑む関東地区選。昨年は東京支部からGII以上の優勝者が出ない厳しい現実。そのなかでも5月オールスターから年末のGPシリーズまで同支部でただ1人、SGに出場し続け奮闘してきた。それでも「昨年はSGに出ただけで、そこまで活躍していないし満足してない」。一定の評価はできても目指すものはさらに先にある。始まったばかりの2018年Gロード。“江戸川鉄兵”の神髄をここで見せ、流れをつかむ。

初の関東王者へ気合が入る中田竜太

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◇躍進埼玉 中田、闘志に火

 最高のステージで戦った経験が、次代の埼玉支部を背負う若きエースをさらに成長させる。昨年、まるがめ周年、ヤングダービーと2度のGI制覇を成し遂げた中田竜太は20代で唯一グランプリに出場した。「まるがめとヤングを勝てたことで、気持ちの面で記念を走ることが普通になってきた。レースの流れやリズム、エンジンとかもあるけどGIが取れないとは思わなくなった。ペラも昨年の後半は全然分からなかったけど今は自分の中で(悩みは)解消できていると思う」と精神面と調整力のレベルアップを実感する。

 年明け、準備万端で臨んだはずの正月開催でまさかの予選落ち。次節の福岡バトルトーナメントで優勝は飾ったものの、平和島周年ではまたも予選落ち。成績はエンジン抽選や対戦メンバーも関係してくるが、課題はまた別のところにあった。「周りが出してきているのに自分は間に合わないことが多い。平和島周年でもひどい足ではないのに準優に乗れなかった。こういうところがよくない。コンスタントに力が出しきれないというか、単純に地力が足りない。もっと地力の底上げをしていきたい」と気合を入れる。

 今大会の舞台は江戸川。第59、60周年で連続優出を果たし、(2)(3)着と3連対に絡んだ実績もある。「(地区選は)取れるなら取りたい気持ちはある。優勝戦を目指してどん欲に行きたい」。初の関東王者へ、闘志を内に秘める中田が水面でそれを爆発させる。

◆浜田、中田と二人三脚!!

 今期、浜田亜理沙が久々にA1級に復帰。「女子戦が多いし、それで着を取れている部分もある。今は1着を目指してやってきて、その先って感じかな」と産休明けからここまでを振り返った。男女混合のGIは今回が初参戦となるが、夫の中田竜太がともに出場していることは大きいようで、「夫婦って言うより同期がいるって感じで安心する。ペラやレースを見てもらえるので」とアドバンテージを挙げる。「まずは1着を取れるように。目の前の一走に集中します」。強力男子が相手でも頼もしい同期と二人三脚で金星を狙う。

1月の平和島周年で快進撃を見せた椎名豊

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◇精鋭群馬 椎名、堂々出陣

 タイトルホルダーがひしめく群馬支部で鍛えられた椎名豊が、関東王者を決める舞台へついに上がる。昨年はヤングダービーで初のGIファイナルを経験。年間で10優出2Vと充実した1年を過ごした。「満足ではないけど点数が1点ぐらいは伸びたし、自分の中ではだんだん結果がついてきている」と少し誇らしげに笑った。

 そして今年最初の平和島周年は、怒濤(どとう)の快進撃を見せた。超抜エンジンを味方に予選トップで準優1号艇をつかみ、あとは逃げてファイナル進出を果たすだけと誰もが思った。しかし、準優は雪が舞う悪天候。レース直前まで調整に迷い、本番はS遅れで6着に大敗した。「一日だけ気象がずれたとき合わせられないというのも自分だし、特訓からまずいなと感じたけど、そんなんじゃ手遅れだった。そういう動揺する心も抑えられるように気持ちも鍛えていかないと」。運も悪かったが、テクニックやセンスだけでは乗り越えられない壁を改めて実感。悔しい敗戦。だが、そこから得た教訓は今後の成長に大きな糧となる。

 平和島、徳山の両周年から江戸川の地区選と気の抜けないハイレベルな戦いは続くが「GIだからということではないけど、(高いレベルで)走らせてもらわないと経験が積めない。それが大事だと思うし、その中でも結果を出していきたい」。あふれる才能が開花しつつあるニュースターの誕生が待ち遠しい。

◆大会展望

 全国屈指の難水面と言われる江戸川。その理由はもちろん波の強弱にかかっている。この時期は北寄りのホーム向かい風が中心で、下げ潮が主体の初日は比較的良好な水面でシリーズはスタート。しかし、2日目以降は上げ潮に変わる後半レースから、風と波がぶつかり水面はがらりと様相が変わる。そうなればテクニックや経験よりも波を恐れない度胸が明暗を分けることになりそうだ。

 まずは参加人数が最も多く、地元のアドバンテージが大きい東京支部がシリーズをけん引。真っ先に名前を挙げたいのは先の平和島周年覇者・長田頼宗だ。過去にV歴もある水面だけに勢いある今なら剛柔自在な攻めでチャンスは十分。他にも角谷健吾や斉藤仁、作間章ら実力者に成長著しい後藤翔之、永井彪也らが一致団結して地元地区の牙城を死守する。

 昨年の地区選は上位を独占した群馬勢だが、今年は江口晃生が病気で欠場するなど少数精鋭。しかし、前年の当地周年覇者・土屋智則や成長株の金子拓矢、椎名豊など若い力が着実にレベルアップ。次代の群馬支部を支える若武者の活躍に注目したい。

 埼玉支部もエース桐生順平を中心に、タイトルホルダーの平石和男や正月の地元シリーズを制した石塚久也ら元気いっぱい。秘めるポテンシャルは確かな黒井達矢、佐藤翼らも順調にステップアップしており、3支部の戦力はほぼ互角。それぞれの支部がプライドかけて臨むガチンコ勝負。関東王者の称号が誰の頭上に輝くのか。

<アクセス> JR総武線平井駅北口、都営新宿線船堀駅、東京メトロ東西線葛西駅南口より無料バスを運行。車は首都高速中央環状線清新町出口約8分、同船堀橋出口約5分、7号小松川線小松川出口約10分。レース場周辺に有料駐車場がある。

 

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