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【プロ野球】

男・村田が泣いた 「引退します」正式表明 4番三塁で最終戦

2018年9月10日 紙面から

今季最終戦を終え、セレモニーで涙をみせるBCリーグ栃木の村田修一=小山運動公園野球場で(三好信也撮影)

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 “男・村田”が泣いた。昨年限りで巨人を退団したBCリーグ栃木の村田修一内野手(37)が9日、引退試合となる群馬戦(小山運動公園)に「4番・三塁」でフル出場し、5打数1安打。試合後のセレモニーで胴上げされ、現役引退を正式表明。人目をはばからず泣き、16年のプロ生活に別れを告げた。

 感極まった。引退試合後のセレモニー。村田の目は真っ赤だった。スピーチで「今日をもって私は現役を…」と声を詰まらせた。「言わないで」とスタンドから悲痛な声が飛ぶ中、「引退します」と正式表明し、大泣きした。

7回、中前安打を放つ(三好信也撮影)

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 夫人や息子たち、アマ時代の同僚らも駆けつけた栃木の今季最終戦。7回の第4打席で中前打を放ち5打数1安打。8−8の9回無死一塁の場面ではチーム打撃に徹して一ゴロ。現役最後の打席で「フルスイングしてもいいんでしょうけど、勝利最優先」と信念を貫いた。

 昨オフに巨人を自由契約になり、今年3月に栃木に入団。今季中のNPB復帰を目指したが、実現しなかった。「松坂世代」の希代のスラッガーが挫折と計り知れない悔しさを味わった。「葛藤もありましたが、みんなに支えられて今日まで野球をすることができました」。少年時代からサポートしてくれた両親、そして「何よりも家族に感謝しています」。涙を流して、あふれる思いを打ち明けた。

 「未練がないと言えばうそになりますが、野球人生に悔いはありません」。今後は未定で「ゆっくり考えながら進んでいきたい」。多くのファンや球界関係者に惜しまれ、村田がユニホームを脱いだ。 (伊藤玄門)

◆坂本らG元同僚がタメ口メッセージ

 球場前には元同僚の巨人・阿部、菅野らの名前が入った特大のフラワーボードが飾られた。試合後のセレモニーでは、巨人の後輩代表として坂本勇のメッセージが届いた。「おつかれ。いろいろ大変やったね。お世話になったから、いつでも連絡してきーや」という年下からのユニークな言葉に、泣いていた村田の頬が緩んだ。

◆息子から花束25本

巨人の選手から送られた花の前で家族と記念撮影する村田(左) (三好信也撮影)

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 バックネット裏では妻の絵美さんと息子3人、福岡県から駆けつけた両親や高校時代のチームメートも声援を送った。セレモニーでは息子たちから背番号にちなんで計25本の花束を贈られ、感極まった。

 サプライズで登場した横浜時代の監督だった大矢明彦さんからは「人生はまだ半分もいっていない。これからの『男・村田』の人生に注目したい」とエールを送られた。

<村田修一(むらた・しゅういち)> 1980(昭和55)年12月28日生まれ、福岡県篠栗町出身の37歳。177センチ、92キロ。右投げ右打ち。勢門小3年で軟式野球を始める。東福岡高では3年時にエースとして春夏の甲子園大会に出場。日大で内野手に転向し、2003年自由獲得枠で横浜(現DeNA)入団。07、08年に本塁打王。12年に巨人にFA移籍した。日本代表として08年北京五輪、09年WBCにも出場。NPB通算1865安打、360本塁打、1123打点。

 

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