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【プロ野球】

日本ハム、北海道地震後初試合で勝利届けられず 中田「悔しい」

2018年9月9日 紙面から

北海道で地震が発生してから初めての試合を前に募金活動をする日本ハムの栗山監督(中)と楽天の平石監督代行(右)=楽天生命パーク宮城で

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◇楽天9−4日本ハム

 楽天が8連敗後に3連勝とした。2回に内田のソロやウィーラーの3ランなど打者一巡の攻撃で8点を先行し、3回に藤田のソロで加点した。岸は5イニング4失点で4年ぶりの10勝目。日本ハムは上沢が3イニング9失点と崩れた。

   ◇

 被災地に勝利を届けられなかった。日本ハムにとって、北海道で最大震度7を記録した地震が発生してから初めての試合。「こういう時だし勝ちたかった。悔しい」。キャプテンの中田は静かに天を仰いだ。

 序盤に大量リードを許す苦しい展開。それでも5回に中前適時打を放ち、食らいつく姿勢はみせた。震災直後からの停電や断水で生活さえままならない中、仙台へ移動。特に先発上沢は満足いく調整ができないままマウンドへ向かった。中田は「こっちに来てすぐ試合で投手はすごく大変だったと思う。野手がなんとかしないといけなかった」と唇をかんだ。

 札幌市内の自宅には妻と2人の娘がいる。「下の子なんて自分でまだ行動できない。心配です」。停電のためロウソクで明かりをともし、食料もままならない時間を過ごした。「ろくに食べられなかった。子どもにも冷凍してあったものを与えたくらい」。震災当日はウエットティッシュで体を拭き、7日に後輩の近藤宅でようやく風呂に入れた。「まだ電気が通ってないところもあるし、不安な思いをしている人もいる。早く良くなることを願うしかない」と神妙な面持ちで語った。

 11日からのロッテ2連戦(札幌)の中止も決まった。「まだ苦しんでいる人がいるわけだし、当たり前。その間も自分たちのできることをしっかりやりたい」。背番号6のバットよ、今こそ一筋の光を放て。 (土屋善文)

 

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