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【プロ野球】

大谷、パ史上初の4番投手で完封 メジャー12球団に見せつけた

2017年10月5日 紙面から

日本ハム−オリックス 8回表1死三塁、T−岡田を三振に仕留め雄たけびをあげる大谷=札幌ドームで(野澤俊介撮影)

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◇日本ハム3−0オリックス

 日本ハムが快勝した。大谷は直球が走り、変化球も切れて2安打10奪三振で今季初完封。攻撃では4回、4番に入った大谷の中前打から1死満塁とし、大田が走者一掃の右中間二塁打を放った。オリックスは金子が3失点で完投したが、打線の援護がなかった。

     ◇

 最後は渾身(こんしん)の力を込めて158キロの直球を投じた。二ゴロ併殺打に打ち取り今季初完封を飾ると、日本ハムの大谷は感慨深げにグラウンドを見つめた。今オフのメジャー挑戦が濃厚な右腕が、日本でのラストになる可能性が高い登板で有終の美。パ・リーグ史上初となる「4番・投手」のリアル二刀流で臨み投げては2安打、2桁10奪三振。打っては1安打に決勝のホームを踏む活躍で、本拠地最終戦を勝利に導いた。

 124球の力投。「ちょっと疲れたけど、最後までいけてよかった。9回に上がった時の歓声がすごくありがたかった。100を目指した中で、まだまだですけど完封できて良かった」。ラスト登板の勝利をかみ締めるように振り返った。

 試合開始前から盛り上がっていた。「4番、ピッチャー大谷」の場内アナウンスにどよめきと歓声が交錯。練習後、栗山監督が「4番で行くぞ」と伝え、二つ返事した二刀流。両親、メジャー12球団が見つめる中、立ち上がりを3人で抑えた。初回の打席では2死二塁から一ゴロに倒れ、三塁ファウルゾーンでグラブを受け取りそのままマウンドへ。ポストシーズンも含め通算9度目の二刀流。2回2死から武田をこの日最速の162キロで空振り三振を奪うと、悠然とベンチへ下がった。

 栗山監督も成長に目を細める。5年前の入団交渉時に「エースで4番を務められる選手になってほしい」と大谷に訴えたが、その夢をかなえるまでになった。入団交渉で尽力した山田スカウト顧問(当時はGM)も「われわれが想像を超えるほどの成長曲線を描いている。ダルビッシュが成長していくのと同じような感じがする」としみじみ振り返った。

 リアル二刀流は通算9戦9勝。「打つ事も投げることも多くやりたいと思っていた。できなかったのは自分の責任」と今季ケガに泣いた悔しさを嘆いたが、上昇カーブを描く二刀流は準備を整え、夢のメジャーへ挑む。 (水足丈夫)

 

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