トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

千賀、育成出身初の2年連続2桁勝利

2017年8月13日 紙面から

ソフトバンク−日本ハム 先発して7回無失点と好投、今季10勝目を挙げた千賀(古瀬哲裕撮影)

写真

◇ソフトバンク1−0日本ハム

 ソフトバンクが3連勝で貯金を今季最多の32に伸ばした。3回にデスパイネの中前打で先制した。千賀が7イニング無失点と好投し、2年連続の2桁となる10勝目。継投で逃げ切った。日本ハム打線は上沢を援護できず、今季7度目の5連敗。

    ◇

 ソフトバンクの千賀はスコアボードに「0」を並べて迎えた7回、2死から市川、中島に連打を許した。マウンドに佐藤投手コーチが駆け付けたが、「行きます」。西川を全て変化球で追い込み、5球目に宝刀のフォーク。二ゴロで切り抜け、ようやく表情を緩めた。

 「むちゃくちゃ良くも悪くもなかったけど、ゼロで抑えられてよかった」

 レアード、大谷をそれぞれ2三振に仕留めるなど9奪三振。育成ドラフトを経た投手で初の2年連続2桁勝利をマークした。「僕のことをよく分かっている。締めるところは締めてくれる」。やはり育成出身の捕手、甲斐をねぎらった。日本ハム戦は今季6戦6勝。ソフトバンクでは2005年の杉内(現巨人)が楽天に7勝して以来の同一球団6勝以上だ。

 前回5日の西武戦は7イニングを1失点に抑えたが、両脚がつるアクシデントもあり救援陣に後を託した。だが6点のリードを8、9回で追い付かれ、自身の白星が消えた。延長でチームは勝ったが、ほろ苦さが残った。

 その夜は投手陣の決起集会。1日のオリックス戦で延長12回サヨナラ負けした後には、サファテが先発陣に「早く降板すると、救援陣にツケが回る」と不満を漏らした。宴では先発、中継ぎがそれぞれ意見を言い合う中、千賀に対し「おまえが7回で降りるのが悪い」というオチになった。

 宴席の話ではある。だが13年に中継ぎでフル回転した千賀は、その言葉を胸に刻む。「則本さん、岸さん(ともに楽天)や雄星さん(西武)は、黙っていても7回まで投げる。自分もそうならないといけない」。ライバル球団のエースを意識するのは、育成からはい上がり、日の丸を背負うまでになった右腕の自覚の表れでもある。

 チームは3連勝で今季最多の貯金32。11日に返り咲いた首位の座は、8月初のホーム戦で手放さなかった。千賀の次回登板は19日、楽天との直接対決の予定。再び意地を見せる。 (鎌田真一郎)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ