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【大リーグ】

大谷、二刀流復活 3回途中2失点で降板 痛烈打球に手が出た!

2018年9月4日 紙面から

◇アストロズ4−2エンゼルス

アストロズ戦で復帰登板したエンゼルスの大谷=ヒューストンで(社英夫撮影)

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 【ヒューストン小林信行】米大リーグは2日、各地で行われ、エンゼルスの大谷翔平投手(24)が当地のアストロズ戦に先発として右肘故障から6月6日以来のメジャー登板を果たし、2イニング1/3を投げて1本塁打を含む2安打2失点、2三振2四球で2敗目(4勝)を喫した。田沢純一投手(32)はエンゼルス移籍後初登板し、1イニングを1失点。ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手(34)は、ドジャース戦で1イニングを投げ無失点だった。

 普段は沈着冷静な青年が、戸惑いを隠せないでいた。準備万全で臨んだ舞台。「自分で思ってたよりも緊張した」。88日ぶりの二刀流復活。大谷が本来の姿に戻った喜びをかみしめた。

 自然とギアがトップに入った。1回。先頭スプリンガーへの初球で156キロを計測。2球目の154キロ速球を右前へ運ばれ、2死から四球で一、二塁といきなりピンチを背負うと、剛腕がさらにうなりを上げた。

アストロズ戦の2回、ゴンザレスの打球に手を出すエンゼルスの大谷(社英夫撮影)

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 5番ホワイトの2球目でこの日最速160キロをマーク。「そんなに力を入れるつもりはなかったんですけど、勝手に出力が上がってしまった」。投手の本能。フルカウントから低めいっぱいのスライダーで凍りつかせ、見逃し三振で敵地を沈黙させた。

 しかし、その代償は小さくなかった。ベンチに戻った大谷は首脳陣に腰に張りがあることを伝えた。2回にはさらなるアクシデント。痛烈なワンバウンドの打球に右手を出してしまい、薬指の付け根を痛めた。

 「自分でもびっくりしたんですけど、何となく手が出てしまった」

 当たりどころが悪ければ骨折の可能性もあった。しかし、状態を確認するためにベンチから出ようとした指揮官に大丈夫の合図。ただ、3回の投球はまるで別人だった。腰と右手への異変が影響。「あんまり(球が)走ってないという感じはしてた」。球速は初回より約10キロもダウン。それでも降板を申し出ない。スプリンガーには左越え2ランを献上。これも「いつも万全というわけではない」と、不調時を想定して投げていた。

 予定の50〜60球に限りなく近い49球での降板。ソーシア監督は「肘は問題ない。投球内容には満足している」と話し、次回登板が9日(日本時間10日)のホワイトソックス戦になると示唆した。待ち焦がれた復帰のマウンド。大谷が随所に投手としての気概を見せた。

◆不安拭い去れなかった 米ヤフースポーツ

 大谷の早期降板に、米メディアは懸念を示した。大リーグ公式サイトは二刀流の復活を報じつつ、「周囲が首を長くして待っていた投手復帰で、またも健康上の不安を経験した」とした。米ヤフースポーツも「靱帯(じんたい)損傷を抱えながら投手復帰させることでエンゼルスは大きなリスクを冒し、復帰マウンドでも不安を拭い去れなかった」と悲観的に報じ、「今後、あとどれくらいのイニングを大谷に投げさせるかは疑問だ」とした。

 

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