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【ゴルフ】

上井、Vスルリ 和合の魔物に食われた

2018年4月30日 紙面から

17番で第2打をバンカーへ入れてしまいぼう然とする上井邦裕=名古屋GC和合で(浅井慶撮影)

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◇中日クラウンズ<最終日>

 ▽29日、愛知県東郷町、名古屋GC和合C(6557ヤード、パー70)▽快晴、24・5度、南3・6メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2400万円▽67選手(うちアマ2人)▽観衆1万1552人

 上井邦裕(35)=三好CC=が首位に1打差で迎えた「魔の17番」で痛恨のダブルボギーをたたき、初優勝を逃した。最終組で回り、10番のバーディーで一度は単独首位に躍り出たが、終盤に失速、通算7アンダーの4位に終わった。優勝は2009年全米プロ覇者のY・E・ヤン(韓国)で、12年ぶりの日本ツアー通算5勝目を挙げた。 

 悔やんでも悔やみきれない。必死で食らいつき、首位と1打差で迎えた池越えの17番パー3で上井が沈んだ。3オン2パットで痛恨すぎるダブルボギー。首位を走る同組のヤンもミスをしたが、それ以上のミスをして悲願の初優勝を逃した。

 「ヤンのことは特に意識していなかった。フォローの風があれば…」

 最初に打ったヤンは9番アイアンを選択してグリーン手前のバンカー。8番アイアンか9番か、上井は悩んだあげく9番を選択したが…。同じようにグリーン手前で失速すると、球はバンカー脇へ。さらに手前の土手に当ててグリーンを狙った2打目は無情にもバンカーへ転がった。3打目で何とかピンそば1・5メートルに寄せるも、パターを決めきれなかった。

 「グリーンを狙っていたので、あそこに打った時点で駄目だった。それに(2打目は)コンクリートのように固いくぼみにボールが入り込み、クラブを入れるところがなかった」

 結局、ヤンはバンカーからの2打目でピンに寄せるとあっさりパー。首位と1打差から3打差になって勝負は決した。試合後、ヤンは「(2打目は)明らかに難しいライ。ミスをしてくれたおかげで次のショットが楽になった」と振り返った。

 悪夢からの復活Vまであと一歩だった。2月末のトレーニング中に左腕を骨折し、全治3カ月と診断された。「ドライバーが今までにないぐらい飛んでいたので、今年は期待できる」。そう思った翌日の大けが。それでも心は折れなかった。「散歩のつもりで出よう」と4月第1週の国内開幕戦に間に合わせると、今大会は「けがの功名」と気負わずにプレー。3日目にベストスコアの65をマークし、優勝争いに名乗りを上げていた。

 「悔しい。しょうがないが、悔しい」。自身7度目の最終日最終組での一日をこう振り返った。10番で3つ目のバーディーを奪って単独首位に立っていただけに悔しいのも無理はない。ただ、今季は始まったばかり。名商大時代、池田勇太とともに「世界アマ」の日本代表に選ばれた未完の大器の覚醒は、そう遠くはないはずだ。 (末松茂永)

 

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