後半、広島・森脇(手前右)と競り合うFC東京・梶山
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FC東京はアウェーで広島と対戦し0−2で完敗を喫した。両サイドを広く使った広島の攻撃に振り回されて2失点。攻撃陣もかみ合わず、前節の大宮戦でハットトリックを決めたMF石川直宏(27)も空回り。今季初めて無得点に終わった。攻守にチグハグな戦いぶりが目立った東京は、ついに15位に転落してしまった。
長らく、守ってきた毎試合得点がついに途絶えた。カボレが初めて欠けた夜に今季初の0封負け。ハイペースに重ねる黒星、現実としての15位が重くのしかかる。
「順位は僕のせい。でも、下を向く必要はない。自分の中では見えている。とにかく勝ちたい。彼らの努力が正当な結果となるように」
前を見据えたまま、城福監督が語ったのは正論かもしれない。走り、戦い、つなぎ、突き崩す−。その最後の一歩だけが暗闇に包まれていた。ミスはある。その種類によっては責めない。降格圏の足音が聞こえるがけに立たされようとも、落胆はない。長友は呼応した。「今日のサッカーは悪くないと思う。このサッカーを続けることが大事」。機能すれば化学変化を起こす。そう強く、信じている言葉だった。
地をはってでも前に進もうとするチームを象徴するシーンがあった。前半30分すぎ、ピッチ中央で梶山と石川が体をぶつけるように言い争った。ボールの受け方、運び方に考えの相違があった。15分後のハーフタイム。石川は激しい怒声を梶山に浴びせたという。
「あいつの言い分も分かる。でも、あいつのチームなんだから。あいつがイライラしてチームが壊れるのが嫌だった。自覚してほしかった」
雨の広島に沈んだ夜。その陰で互いが率直に主張をぶつけ、方策を探り、結果を求めた。団結、向上心、そして勝利への欲求。そこにすがりたい。
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